お金があっても、正しい大人にはなれない!?「13歳から鍛える 具体と抽象」を読んで

13歳から鍛える 具体と抽象

 

『13歳から鍛える 具体と抽象』は、「なぜ学ぶのか」「どう考えるのか」を明確にしてくれる一冊です。

受験勉強の例は目からウロコで、全体像から個別へと落とし込むプロセスが驚くほどわかりやすく解説されています。

特に、歴史の学び方を「なぜ大昔のことを学ぶのか?」という疑問に応えながら、知識が血肉となる実感を与えてくれます。

さらに、具体と抽象の思考を鍛えることで、勉強だけでなく日常のあらゆる場面で理解力と応用力がアップするのも魅力です。

丁寧な具体例が満載で、読んだ瞬間から頭がクリアになり、考える楽しさを実感できます。

思考力を鍛え、もっと深く物事を理解したい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

 

 

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著者紹介

細谷 功(ほそや いさお)

ビジネスコンサルタント、著述家
神奈川県生まれ。
東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエ等の外資系/日系のグローバル・コンサルティングファームにて業務改革等のコンサルティングに従事した後、独立。
近年は「具体と抽象」を中核のテーマとした講演やセミナーを企業や各種団体・学校等に対して国内外で実施し、思考力に関しての普及活動を行っている。
著書に『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』『アナロジー思考 「構造」と「関係性」を見抜く』(以上、東洋経済新報社)、『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』(dZERO)、『「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』(PHPビジネス新書)などがある。

引用:Amazon

 

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作品について(エッセイ)

お金があっても、正しい大人にはなれない!?

「13歳から鍛える 具体と抽象」を読んで

 

お金があって余裕があれば、きっと正しい行動ができる素敵な大人になれのでは、若い頃の私は、どこか性善説で信じていた。

ところが、世の中には、正しい行動をしない大人がいるらしい。

 

以前、私は会社経理をしていました。

社長の税務申告の手続きは、毎年、申告書を提出期限の翌日に提出するのが恒例でした。

理由を尋ねると、

「長者番付に載ると、営業の連絡がいっぱい来るから大変なんだよ」

(長者番付は、期限までに申告した高額納税者を公示する制度で、2006年に廃止)

と、教えてくれました。

どうやら、社長は、長者番付の常連らしい。

 

正直、その時はちょっとカッコイイと思ったり、成功者の余裕ってやつかなと感じました。

 

ある日、その社長に税務調査。

原因は、海外子会社から受け取っていた多額の給与を申告してなかったらしいです。

私は急いで、海外子会社の幹部たちに明細を求める連絡を。

返ってきたのは、大激怒。

「なんで申告してないんや!お前、ちゃんと監視してくれよ!」

電話越しに響く怒声に、思わず耳を塞ぎたくなるぐらいで、電話を耳から離しても、その声が聞こえるぐらい。

その幹部は、元は大企業を定年退職してやってきた、いわば私の父親世代のベテラン先輩です。

立場的にも年齢的にも、なにも文句を言い返せるわけでもなく、私はひたすらひら謝りするだけ。

心の中では、「私も被害者なのですが……」と言いたいけれど、声には出せません(泣)

 

お金がたくさんあれば、誰もが立派な正しい行いができる大人になれると思ってた自分が、ちょっと恥ずかしいやら悲しいやら。

むしろ、お金を持っているからこそ「ズル」をする余裕が生まれたのかもと、感じた瞬間でした。

 

「イメージだけでは、人は判断できない」

 

結局、その社長は、税務調査のことなど何も気にせず会社を続け、その会社は、今、株式上場を目指しているだとか。

少なくとも、アグレッシブで、強い大人であることは、間違いないと思います。

 

(作成意図他)

 

読書を通じて学んだ「全体像を把握し、細部に落とし込む重要性」を実感し、自分自身の経験から得た気付きを元にエピソードを描きました。

このエッセイは、お金と人間性について深く考え、社会人としての経験を振り返りながら書き上げました。

テーマは「お金と人間性」です。お金が人に与える影響や、時に人の力関係を変える様子について、自分の体験を交えながら考察しています。
また、単に人の欠点だけに目を向けるのではなく、良い面や学ぶべき部分にも注目し、バランスよく描くことを心がけました。

このエッセイを通じて、読者が「お金」や「人との関わり方」について新たな視点を得るきっかけになれば嬉しいです。
堅苦しくならないよう、わかりやすい表現やユーモアを意識し、誰にでも読みやすい文章を心がけました。

お金や人間関係について、表面的な部分だけでなく、本質的な一面にも目を向ける大切さを伝える作品を目指しました。
読者が自身の経験を重ね合わせ、考えるきっかけとなるようなエッセイになれば嬉しいです。

 

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