「記憶する体」という本は、障害者のインタビューを通じて、健常者と障害者の関係に大きな影響を与える内容です。
この本を読むと、健常者が障害者に対して抱く誤解や、誤った行動を気づかせてくれます。
そして、これまでの障害者へ関わり方とは異なり、障害も個性や特徴として受け入れられるようになるでしょう。
著者紹介
伊藤 亜紗(いとう あさ)
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了(文学博士)。主な著作に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮出版社)、『どもる体』(医学書院)、『情報環世界』(共著、NTT出版)がある。趣味はテープ起こし。インタビュー時には気づかなかった声の肌理や感情の動きが伝わってきてゾクゾクします。
引用:Amazon
作品について(エッセイ)
サービス精神もほどほど!
「記憶する体」を読んで
私は学生時代から、アップルのMacintoshというパソコンに興味を持ち楽しく利用していました。
特に何かが出来るわけでもなく、ゲーム中心ですが(笑)。
パソコン自体は、好きでしたが、私の社会人デビューの頃には、まだ、パソコンが一般に浸透してなかった為、使用する場面が限られていました。
ある友人から、ボランティア団体が、パソコンの指導者を募集していると聞きました。
さらに、そのボランティア団体がアップルからパソコンを無償で提供され、それを活動に活用していると。
この話を聞いた私は、そのボランティア団体でボランティア活動をすることになりました。
知らなかったのですが、100人に1人以上の赤ちゃんが、ハンディキャップを持って生まれてくるそうです。
この事実を知り、100日に1度はボランティア活動が必要だと考えるようになりました。
しかし、私自身には、特に優れたソフトウェアスキルがあったわけではありません。
そこで、Macintoshの日本語入力の操作を指導すること。
その時、仲良くなった少し年上の女性が、耳に障害を抱えていたため、手話を覚えました。
ほんの少しだけですが。
ほんのわずかな時間でしたが、笑いを交えた話などでコミュニケーションを楽しみました。
手話でちょっとエッチな話にもなることもありましたが、彼女が喜んでくれたか、嫌な思いをさせてしまったのか、今となってはわかりませんが。
今考えると、彼女は年上の人だったので、何でも笑ってくれる優しい人だったのかもしれません。
私は、サービス精神で、いっぱいで話をしましたが、それが良かったのか、悪かったのか、今考えると悩ましいところです。
これからも、無理をしない範囲で自分らしいサービス精神をエンジョイしたいものです。
そして、これからも、障害者を持つ人たちに対して、何も気兼ねしない自分自身でありたいものですね。
(作成意図他)
偏見や区別のない世界に憧れています。
でも、自分の概念?からなかなか脱出出来ません。
私のボランティア活動で、余計な既成概念をなくせれた経験をエッセイにしました。
本来、あってはならない偏見や区別を乗り越える大人になりたいと思いました。
また、このボランティア団体では、障害者を甘やかしてはいけないとよく言われていました。
「記憶する体」を読んで、その意味が少しわかったような気がします。
障害も、その人固有の個性の一つだったのですね!
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