「猫鳴り」は、人々の内に秘められた深層心理を筆者独自の手法で描き出された、とても不思議な物語です。
登場人物の内面を動物とリンクさせることで、読者はその感情や葛藤をより身近に感じることができます。
筆者の繊細な描写は、読者を引き込み、心の奥底にある複雑な感情に触れさせてくれます。
この作品は、現実の人間の複雑な表情や感情を巧みに描写し、その魅力によって読者を引き付けます。
読者にとって、自分の知らない知的好奇心を気付かせてくれ、深めるきっかけとなるかもしれません。
著者紹介
沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年大阪府生まれ。主婦、僧侶、会社経営などを経て2004年『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞。
圧倒的な筆力が選考委員に絶賛される。
他の著書に『彼女がその名を知らない鳥たち』『アミダサマ』『痺れる』がある。
引用:Amazon
作品について(エッセイ)
ねこのひとりごと!?
「猫鳴り」を読んで
私の名前は「みるく」。
どうやら、真っ白い毛の部分が多かったから、その牛乳のような白さからきているらしい。
三毛猫なんだけど。
私がこの家に来た時は、手に乗るサイズだったらしい。
その時のことを話している奥さんと旦那さんの笑顔はとてもいい。
朝の出来事。
奥さんが「おはよう」、旦那さんも「おはよう」と声をかけてくる。
眠いので迷惑だが、寒い時は、エアコンを付けてくれるのでありがたい。
また、顔を合わすと、「おはよう」と言ってくる。
なんど、言えば満足するのだろう。
奥さんの側で、「にゃ〜」、撫でて、撫でてをアピール。
彼女の手はちょっとだけしか動かない。
もっと撫でてくれるといいのに。
2階の旦那さんの部屋の前で「にゃ〜」と鳴き、ドアを開けてもらって入ると、出窓で日向ぼっこ。
直ぐに飽きて部屋をでると、「もう出るの」と不満そう。
私は気まぐれなので。
夕食時、膝の上に乗ろうとすると、「まだ」とお預けばかり。
どこまで我慢させるの。
膝の上で撫で撫でされるのはいいけれど、ヨダレを我慢。
嫌がられないように気を使うのは大変。
時々、抱っこされる。
赤ちゃんのように体が柔らかくて、心が癒やされるらしい。
撫で撫でもお願いします。
ご飯くれくれアピール。
でも、時々、忘れられて断食の日も(泣)
最近のご飯は、美味しくない。
どうやら、高齢のねこ向けのご飯らしい。
心遣いは嬉しいのだが、ちと迷惑かも。
写真を取られるのは大嫌い。
「なんで取らせてくれないのかしら」と奥さん?
恥ずかしいのだから仕方がない。
時々、体重測定。
ちょっと、減ったぐらいで奥さんは、大慌て。
あなたが断食させるからや。
手術をした時、剃られたお腹を見て、「ホンマにピンクや」と驚く旦那さん。
こっちは、大変だったんや。
なんだかんだあるけれど、愛されているのを感じる今日このごろ。
(作成意図他)
今回の課題図書「猫鳴り」は、ホントは見たくない人間の嫌な内面と、それを知りたい読者との駆け引きがとても絶妙でした。
猫の視点で、人間の内面の「怖いもの見たさ」を表現できればと思いましたが、なぜかほんわかな内容に。
「うちのねこ、時々、断食してるで」と言ったら、大受けしたことがあるので、それをもとに話を広げたいと思いましが、短編集の集まりになってしました。
ねこには、悪いのですが、未だに、断食の日があります。
ゴメンさい。
少しでも愛情を感じて、長生きをして欲しいと言う思いで綴ってみました。
夏目漱石の「我輩は猫である」から、頭が離れないまま書いてしまいました。
ねことのコミュニケーションに興味を持ってもらえたら幸いです。
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