「先祖探偵」は、家系図に隠された事実を新感覚で表現された物語です。
登場人物が自らのルーツを追求する過程で、意外な真実が明らかになっていきます。
物語の中で、戸籍の重要性が織り込まれ、その意味を深めることができます。
過去の記録を辿ることで、自分の知らないご先祖様の生活などのイメージが浮かび上がり不思議な体験を感じるかも。
私は、ご先祖様たちの人生に興味が湧いてきました。
本書で、スリリングなSF小説よりも、リアルな歴史の謎解きに魅了されるかもしれません。
読者にとって、知的好奇心を満たす貴重な一冊になるかもしれません。
著者紹介
新川 帆立(しんかわ ほたて)
日本のミステリー作家、弁護士。元最高位戦日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士。166cm、AB型。
宮崎大学教育学部附属中学校卒業。茨城県立土浦第一高校卒業。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了。
2020年10月、著書『元彼の遺言状』で宝島社主催第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞、翌2021年1月単行本刊行。
2021年1月より弁護士を休職し、作家業に専念している。ボストンを経てシカゴ在住。
引用:Wikipedia
作品について(エッセイ)
戸籍のつながりとは!
「先祖探偵」を読んで
8月の夏のある日、昼食を食べ終えて休憩をしていた時、見知らぬ電話番号から着信が。
電話に出るべきかどうか、心揺れた末、勇気を振り絞り電話に出てみると、相手は警察だった。
「あなたのお母さんと思われる方が亡くなったようなので、至急、警察署にお越しいただけますか?」
突然の知らせに、頭が真っ白になり、どうしたらいいのか判断ができない状態に。
大急ぎで、今日明日中で、対応が必要な業務を解決するが、精一杯だったことを覚えています。
足早に、奈良から広島へ向かうことに。
自宅で母が亡くなってしまっていて、時間が経っていたため、本人確認ができない状態でした。
そのため、母と私とのDNA鑑定が必要なりました。
母の身元が確認された後、手続きの洪水のような中で、私は疲れ果てました。
相続手続きで、母の戸籍謄本が必要に。
私の戸籍謄本の思い出は、自分には、父がいないことを確認した思い出だけです。
ついに最後まで、母に、父との関係や経緯を聞くこともなく、全てが終わってしまいました。
父が死んだ時、僅かですが、私に資産を残してくれていたみたいで、母が父の二号さんだったことを、その時、知ったぐらいです。
母と父の関係に興味がなかったのか、聞く勇気がなかったのか、正直、未だに自分の気持ちがわかりません。
私は、子供たちが幸せに生きてほしいことと、自分が子供たちに迷惑をかけないで、人生を全うしたいと思っています。
今回の件で、親の気持ちを子供たちに伝えるのも、親の義務なのかと感じ始めました。
母が死んだのに何も悲しくない自分が、なんか人間でないみたいに思えて悲しいです。
ただ、なぜなんだろうと考えてばかりで。
「こんな息子に育ってゴメンね」
と思います。
実家を出た18歳の時、次に母に会うのは、母の葬儀でいいと思っていました。
その気持は、今も変わらない。
(作成意図他)
課題図書から、戸籍にまつわる思い出をインスピレーションしました。
暗い思い出を、明るい未来に繋げる形に変換することができませんでした。
まだ、自分の気持ちに納得が出来てない状況で、書いた内容なので、まとめることが難しかったです。
何年か経って、落ち着いて読み返せるようになればと思いこんな内容を残してみました。
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