あなたの脳は、あなただけの「現実」を創り出している!
『脳のなかの幽霊』は、私たちが当たり前だと思っている「見る」「感じる」ことの裏側に潜む、脳の驚くべき働きを解き明かす一冊です。
見えているものが唯一の真実だと信じていませんか?
本書は、脳が情報を都合よく編集し、あなた好みの世界を認識させているという衝撃的な事実を教えてくれます。
この脳の機能を理解することは、情報過多な現代において、本当に必要なものを選び取り、問題解決をシンプルにするヒントになるでしょう。
自分の本質と向き合い、新たなアイデアや可能性を見つけ出すための、まさに「脳の活用術」がここにあります。
一見、専門的に思える内容も、著者の意図を汲み取れば、あなたの人生の道標となる知見が得られます。
当たり前の行動の中に隠された自分の本質を見つけ、新しい可能性と希望を手に入れるために、ぜひこの一冊を手に取ってみてください。
著者紹介
V・S・ラマチャンドラン
カリフォルニア大学サンディエゴ校の脳認知センター教授および所長。
また、ソーク研究所の兼任教授でもある。10代の頃に書いた論文が科学誌「ネイチャー」に掲載された気鋭の神経科学者。
視覚や幻肢の研究で知られ、その研究内容が新聞やテレビで報道され大きな反響を呼んだ。引用:Amazon
作品について(エッセイ)
私と「ワンハンドルステア」と家族とハンバーガー!?
「脳のなかの幽霊」を読んで
私の運転は、世間ではあんまり見かけない”ワンハンドルステア”派です!
片手でハンドルを握り、もう一方の手で、ミッションのシフトノブを握るスタイルです。
娘が教習場を卒業したばかりの時には、
「お父さん、なんで、ハンドルを片手だけで運転するの!」
教官さながらの口ぶりで非難の嵐。
「まだ、運転ができないくせに」と言いたくなるが、そこはグッと堪えて(笑)
娘の正論という名のストレートパンチで、私はノックアウトです。
そんな私が、もっとも高度なワンハンドステアの技術を求められるのは、ドライブスルーで、ハンバーガーを買った時。
助手席や後部座席の家族たちは、熱々のハンバーガーを受け取るやいなや、一心不乱にかぶりつき始める!
食べるのに夢中で、運転席の私に手を貸してくれる者は誰もいない(泣)
ポテトをつまむ「サック」とう言う音、ジュースをすする爽やかな音。
仕方がない私は、四面楚歌、いや、「三方バーガー」の絶景の中、右手でハンドルを握り、左手のシフトチェンジの合間に、絶妙な指さばきで、ハーンバーガの包の紙を剥がします。
ハンバーガーの包み紙との格闘に夢中になり、ハンドル操作が遅れて、車の挙動が左右に揺れると家族から、
「危ない、危ない」
とだけ言われる。
「そんなこと言うなら、サポートしてくれよ」
と心の中でつぶやく自分をちょっとかわいく思ったり(笑)
そのおかげで、運転しながらでもハンバーガーの紙の包みを、無意識に開けれるようになりました!
先日、この話を馴染みの若い女性に愚痴っぽくこぼしてみると、
「そのなの、お父さんだから当たり前ですよ」
とバッサリ、さらに、
「健康に気をつけて、長生きして、もっと家族に尽くしてください」
慰めてもらえることを想定していたので、思わぬ伏兵に心が折れそうです。
いつか、私が家族の運転で、車に乗せてもらう時が来たら、後部座席の特等席で、これ以上ないほど美味しそうにハンバガーを頬張ってやるのだ!
(作成意図他)
このエッセイは、課題図書をきっかけに感じた「脳のすごさ」を、「慣れ」という身近なテーマで表現しようと試みました。
テーマは、「努力と工夫を重ねて『慣れる』ことで、不可能だと思っていたことも可能になる」という驚きと発見です。
その面白さを伝えるため、私自身の体験の中から、読者が思わず「わかる、わかる」と頷いてしまうようなエピソードを選びました。
文章を書く上では、読者が情景を思い浮かべ、置いてきぼりにならないよう工夫しました。
また、ユーモアを交えた分かりやすい言葉選びに最も力を入れました。
このエッセイが、人間の可能性の面白さを伝えると共に、ある家族の人間模様を気軽に楽しんでいただくきっかけになれば嬉しいです。
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