「だいじ だいじ どーこだ?(遠見才希子)」は、自分の体を知ること、そして自分を守ることだけでなく、他の人のことも大切にする心を育む、とてもピュアな絵本です。
私にとって、「性教育」とは、自力本願で勉強したような印象しかありません。
正しい知識を持つことは、自分だけでなく、他の誰かを大切にすることになるという理解まで、自分の心に届きませんでした。
この絵本を読むと、優しい「性教育」の大切さに気付き、正しく知識を身につけようと思えるキッカケを与えてくれます。
著者紹介
遠見才希子(えんみ さきこ)
産婦人科医。1984年神奈川県生まれ。2005年、大学入学後より「もっと気軽に楽しくまじめに性を考える場が欲しかった」という気づきから中高生向けの性教育活動を始め「えんみちゃん」のニックネームで全国700ヶ所以上を巡り正しい知識だけでなく等身大のメッセージを伝えている。1歳児、3歳児の子育て中。主な著書に『ひとりじゃない〜自分の心とからだを大切にするって?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
引用:AMAZON
作品について(エッセイ)
お祖父ちゃんへまっしぐらも、性教育の通過点?
「だいじ だいじ どーこだ?」を読んで
娘は、同性の友達を作るのが下手くそです。
だから、男友達が多い?
同性の友達が少ない親の血筋を引き継いでしまったから。
それとも、本能に正直なのか。
飲み屋でバイトをしていた時、男性とのトークテクニックを手に入れたから。
娘を持つ父親にとっては、娘に子供ができたらどうしようと、非常に悩ましい問題です。
スイスやフランス語圏の国では、3〜6歳児から、性教育を行うそうです。
日本のシステムと違いすぎて、驚きます。
フランスでは、学校の保健室で、性行為から72時間以内に服用すれば、妊娠を防げる「緊急避妊薬(=アフターピル)」を配布してくれます。
日本はどうだろう?
自分の記憶をたどると、命を育む方向の性教育は、確かに学びました。
でも、それ以外にについて特に学んだことがないので、自力本願だったように思います。
最近、性教育関係のHIV/AIDSの正しい知識を学べる「エデュケーション・リーダー・キャンペーン」というものを見かけました。
無料で50問テストに挑戦して合格すると、ラジオ局のFM802と大阪市から、AIDS知識があることを証明する「EDL認定バッジ」がもらえるものです。
正直、今さら感がありますが、日本の文化に新しい発想が芽生えているように感じます。
学生の頃、友人の彼女がアメリカの留学生でした。
「ちゃんと、避妊具をもってたんやで」
と興奮気味に彼女との馴れ初めを話してくれたことを思い出します。
その時は、アメリカとの文化の違いとしか思いませんでしたが、今考えると、意識や知識の高さの違いだとわかります。
私は、大学時代の24時間を自由に生活していたので、娘の大学生活には自由を与えることを選びました。
当然、娘は、大学生活を謳歌して、毎日、家に帰ってきませんでしたが。
娘は、今、東京で一人暮らしをしているので、どうしているのか心配ですが、信じることが大切だとも思います。
でも、心のどこかで、お祖父ちゃんになることが近いと感じている今日このごろです(笑)
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