又吉直樹の「その本は」という作品は、小説やエッセイなどのジャンルにとらわれず、彼自身の内面や思考、創作活動に対する洞察を綴った作品です。
著者自身の人生や芸術における葛藤や成長の過程を、私たち読者と共有でき楽しめます。
この本は、人々の心に寄り添うことで、エンターテインメントを超えた深い物語となった一冊です。
著者紹介
又吉 直樹(またよし なおき)
1980年大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。著書に『第2図書係補佐』『東京百景』、せきしろとの共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』、田中象雨との共著に『新・四字熟語』、堀本裕樹との共著に『芸人と俳人』がある。
引用:Amazon
作品について(エッセイ)
お金よりも大切なものとは!
「その本は」を読んで
学生時代、私は仲間と車で北海道一周の旅に出かけました。
予算が限られていたため、私たちは網走刑務所の近くにある手頃な価格のライダースハウスに宿泊することに。
しかし、そのライダースハウスで、一生忘れられない出会いと思い出を作ることになりました。
少し年上の女性が一人旅をしていて、彼女と私たちは意気投合しました。
彼女は、交通手段がないため、私たちの車に乗せてほしいと頼んできました。
彼女はちょっと小柄で、とても可愛らしいのに、とてもアクティブな女性だったと思います。
ライダースハウスの近くには、流れ星を楽しむことができる草原がありました。
特に網走市は、北海道でも人口が少なく、広い空が広がっている環境でもあります。
また、街灯や建物の明かりが少なく、流れ星鑑賞には最適なスポットです。
その夜、その彼女やライダースハウスの宿泊客みんなで、流れ星を見に行くことに。
流れ星は数え切れないほどたくさん降り注いでいましたが、一瞬で消えてしまうものでした。
美しい光景ではありましたが、願い事を唱える余裕はありません。
仲良くなった彼女は、流れ星を見るたびに「金、金、金」と願い事を唱えていました。
一瞬、「なるほどな」と思いましたが、私はロマンチックな流れ星をたくさん楽しみたいという気持ちが勝りました。
彼女が、お金に執着している様子を見て、少し寂しくも悲しくも・・・。
私自身、お金に心を奪われる人にはなりたくありません!
流れ星との美しい出会いの日、私は特別な願い事をする時間はありませんでしたが、それでも心は満たされました。
私にとって大切なのは、お金や物質ではなく、人とのつながりや経験と気付けた瞬間です!?
旅を通じて出会った彼女との時間も、私にとって大切な思い出であり、宝のようなものです。
お金の価値よりも、人の心や感動に大切なものがあることを、この旅で強く感じました。
(作成意図他)
課題図書の少年と少女が、流星で心を通わす内容をヒントに、自身の星に関するボーイ・ミーツ・ガールの思い出を探してみました。
その思い出の中から、自分の価値観を組み合わせて作品を作りをしました。
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