「その後のツレがうつになりまして。」は、「うつ」になった実体験とそれに寄り添う家族との出来事をわかりやすく伝えてくれます。
厳しい社会、難しい社会で当たり前になった病気との共存のしか方を優しく教えてもらいました。
この本を読むと、「うつ」という病気のことを知るだけでなく、病気になった人と、どのように寄り添ったらいいかを心に刻んでくれます。
著者情報
細川 貂々 (ほそかわ てんてん)
1969年9月16日生まれ。96年12月デビュー後、漫画家、イラストレーターとして活躍。
引用:AMAZON
作品について(エッセイ)
「寄り添う」の大切さとは!
寄り添いが羨ましくて、涙腺が緩みました。
病気になった時、誰かに寄り添ってもらえるか不安です。
家内も子供もいるのに。
週末になると、小さな子供たちに、いろいろな経験をしてもらいたくて、色々な所へ連れて行ってあげました。
最近、家内に、子供は、「色々と行きたくないところに無理やり連れ回されて、嫌だったみたい」と言われて、とてもショックでした。
相手の気持ちを理解できなかったこと、寄り添い方がわからなかったこと、自己否定モード一直線です。
年金の少ない高齢者の方の多くは、親族や家族に迷惑をかけたくないと言う理由で、1人でほそぼそと暮らしているそうです。
ちょっと恐ろしい現実に、色々と考えてしまいます。
自分は、そうなりたくないという思いで、一生懸命に働いていた部分があります。
これが、家族の役割として正しいのか、他にやるべき行動がなかったのかを考えてみると、わからなくなります。。
世の中は、ある意味豊かになりましたが、誰かをサポートする豊かさは減ってきているように思います。
自分のことで精一杯?
やりたいことがたくさんあるから?
個性を大切にしているから?
私は、高校生徒会、大学生協、障害者支援、ガールスカウトと色々なボランティア団体に参加してきました。
その時、リーダー的な存在の人が言っていたことが、今でも、記憶に残っています。
「子供の頃にボランティアをしたことがない人は、大人になった時、ボランティアを理解できない。」
子供の頃の誰かとの関わりで、「寄り添う」ことの意味が変わるのは、恐ろしいことです。
自分も「寄り添う」ことに希薄かもしれません。
だから、本物の寄り添いを見ると、刺激を受けるのでしょう。
「その後のツレがうつになりまして。」は、うつと言う病気の情報をシェアするだけでなく、大切な「寄り添う」の意味を教えてくれました。
今日も、子供たちと買い物に行き、楽しい時を過ごすとこが出来ました。
まだまだ、何かをしてやれそうですので、諦めず頑張ろうと思います。
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