映画「翔んで埼玉」は、「パタリロ!」の魔夜峰央の人気コミックの映画化。
ここまでやっていいの?というのが、この作品の感想です。
「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ」などと埼玉県を、訴えらるのではないかまで、ディスりまくる映画です。
30年の時を超え、ギャグ漫画として、2015年に復刊されるとソーシャルで大反響になり、映像化されました。
キャストは、壇ノ浦百美が、二階堂ふみ、麻実麗は、GACKTがつとめる。
監督は、「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹がメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 107分 |
ジャンル: | コメディ |
監督 : | 武内英樹 |
キャスト: | 二階堂ふみ GACKT 伊勢谷友介 etc |
GACKTは、オファーを即決で、断ったそうです。
でも、受けることになると、「今世紀最大の茶番劇」と言いながら、「演じているときは、決して笑いを狙ってはダメだ、と言われていました。最初から最後まで、熱を持って演じていました」と本気で臨んだそうです。
以下の賞がノミネートされています。
すごい作品であることが証明されそうです。
最優秀監督賞 武内英樹
最優秀脚本賞 徳永友一
最優秀主演男優賞 GACKT
最優秀主演女優賞 二階堂ふみ
最優秀助演男優賞 伊勢谷友介
あらすじ
かつて、埼玉県民は、東京都民に冷遇されていた。
東京トップの高校、白鵬堂学院にアメリカ帰りの謎の転校生、麻実麗(GACKT)が入学する。
最初、生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、彼を煙たがっていたが、心惹かれていく。
麻実麗が、埼玉県民とわかり驚くが、彼の目的に力を貸すことを決断して、大変な展開に。
作品を見て感じたこと(感想)
徹底的に埼玉県民をさげすんでいる東京都民と戦う麻美麗(GACKT)は、とても武士道を感じます。
それに惹かれ、心が揺れ動き、自分の正直に進む壇ノ浦百美(二階堂ふみ)のは、コミカルですがかわいらし乙女でした。
そんな麻美麗は、東京都民から蔑まれ迫害され、身を潜めて生きるしかない埼玉県民に自由を与える救世主になります。
東京都民が埼玉県民を罵るシーンは、とても苦しく、埼玉県より苦情が来るのではないか心配しました。
でも、かっこいい救世主の麻美麗がGACKTだから、かっこよさだ、ひどい仕打ちのシーンがかすんだのかもしれませんね。
本当に、凄い作品でした。
完全に、GACKTのための作品です。
麻実麗(GACKT)と阿久津翔(伊勢谷友介)のキスシーンで、女性達は、「キャー」と叫んでいました。
「パタリロ!」のファンでだったので、驚きはありませんが、さすがに30年以上前の作品と考えると、かなり進んだ作品だと思います。
生徒会長の壇ノ浦百美が乙女になるシーン、まさに「パタリロ!」です。
ファンにとっては、たまらないです。
正直な自分に気付く、変な話ですが、羨ましく思います。
魔夜峰央は、正直な自分にカミングアプトすることをモチーフにしていると思います。
30年前を考えると、とても斬新だったと思います。
それが、現代でも、受け入れられるのが少し嬉しです。
なかなか、正直に生きるって、難しいです。
でも、それに勇気を与えてくれるのが、大好きです。
最近、こんな作品がありません。
多分、それで、ソーシャルで受け入れられたのかもしれなせんね!
武内英樹作品の「のだめカンタービレ」でお世話になりました。
のだめ、彼女の魅力に惚れてしまい、全作品を見ました。
女性でありながら、女性でない雰囲気がとても心に響きました。
色々な漫画がありますが、どこか「パタリロ!」みたいに、ハメを外した作風が私にはフィットしました。
武内英樹監督は、常識の枠をうまく飛び出すのが得意なのでしょう。
気がついたら、この監督の作品を全部見ていました。
ちょっと、破天荒を楽しみたい方に最適です。
GACKTは、最初のオファーを、断ったそうです。
当たり前だと思います。
でも、冷静に考えると、この役は、GACKT以外ではありえません。
美的で、ストイックで、かっこいい、他には誰もいないと思います。
パタリロのバンコランと重なります。
埼玉県民を半端なくディスり、モラルを超えるシーンがいっぱいでしたが、GACKT様がすべてを帳消しにする。
また、30年前の作品ですが、古さを感じないだけでなく、新鮮さを感じました。
昔、「パタリロ」を読んだときは、自分たちとは関係のない世界を楽しんでいました。
今考えると、とっても進んだ世界観を見せてくれたのかもしれませんね。
時代劇みたいな世界で、「性別を超えた素直な自由恋愛」は、アンマッチのように思いますが、浮き立たせる為の時代設定だったのでしょう。
ちなみに、まだ、埼玉県から、クレームはないそうです。
まとめ
これほど、自分の正直を表現した、作品はないと思います。
映画監督が、破天荒に、ギャグを演出する。
それだけでなく、自己表現を誰も遠慮しない。
とても羨ましいです。
心の中の欲望を大切に、映画にしてくれました。
共感とは違いますが、我慢していることをクリアーしてくれる作品でした。
映画をたくさん見ると、色々な事が見えてくるときがあります。 一人の主人公に、フォーカスして、その人の人生、成長、困難の克…
映画解説「MIHOシネマ」は、私の大切な未来と過去の私の映画図書館です! MIHOシネマ(未来と過去の私の映画図書館です…
合わせてみよう(関連作品等)
のだめカンタービレ 最終楽章 前編
ちょっと、女性としてずれている彼女が何故か魅力的です。
いつの間にか、心が飲み込まれてファンになりました。
私の大好きな「のだめ」の魅力を満喫して下さい。
ジャンル: | ドラマ ロマンス |
監督 : | 武内英樹 |
キャスト: | 上野樹里, 玉木宏 etc |
今夜、ロマンス劇場で
ベタですが、映画の中に自分が入り込める作品です。
ロマンチックを味わいたい方におすすめです。
ジャンル: | ドラマ SF ロマンス ファンタジー |
監督 : | 武内英樹 |
キャスト: | 綾瀬はるか 坂口健太郎 本田翼 etc |
人間失格
人気小説作家としてフォーカスされる太宰治(小栗旬)は、良き妻・美知子(宮沢りえ)と2人の子どもがいるにも関わらず、自分のファンである静子(沢尻エリカ)と恋に落ちる。
そして、彼女の日記で、ベストセラーになった「斜陽」という作品を生み出し、社会現象を起こすが、文壇からは内容を批判され苦しむことに。
太宰は「本当の傑作」を書くために、酒と女の生活を過ごすが。
そんな時、未帰還の夫を待つ身の美容師・富栄(二階堂ふみ)と太宰は、彼女との恋文をはじめてしまいます。
体は結核に蝕まれ、酒と女だけで、自分をコントロールする生活を続ける太宰を、妻の美知子は忍耐強く支えるが、彼女の言葉で、太宰は「人間失格」の執筆の勇気をもらい、自分の本当の気持ちと対峙していく。
ジャンル: | ヒューマンドラマ、ラブストーリー |
監督 : | 蜷川実花 |
キャスト: | 小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 藤原竜也 etc |
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」は、純粋派の小栗旬が酒、女の文豪・太宰治にチャレンジ、小説「人間失格」の誕生秘…
Amazonプライム会員ですと、いろいろな関連作品を無料で見られます!!
チェックはこちらからどうぞ