映画「いのちの停車場」は、作家であり、現役医師である南杏子の同名小説の映画化です。
吉永小百合が女優人生で初めて、医師役を努め、「ソロモンの偽証」など難しい作品を手掛けた成島出監督が映像化した社会派ヒューマンドラマです。
キャストは、「動乱」、「最高の人生の見つけ方」の吉永小百合、「蜜蜂と遠雷」、「新聞記者」の松坂桃李、「一度死んでみた」、「ラストレター」の広瀬すず、「新解釈・三國志」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の西田敏行らがつとめる。
監督は、「八日目の蝉」を、日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞など10部門の受賞に導いた成島出がメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2021年 |
上映時間: | 119分 |
ジャンル: | ドラマ |
監督 : | 成島出 |
キャスト: | 吉永小百合 松坂桃李 広瀬すず 西田敏行 etc |
この作品には、医療技術の進化で、これから、考えなければならない問題に直面する私たちに、医療現場からの目線で、尊いメッセージを送ってくれます。
「患者の生き方を尊重する治療」とは?
「生かされる」から「生きている」とは?
原作者が現役医師だからわかる思いを伝えてくれます。
必死に生きる患者の姿を優しく見守って、患者との別れを体験したからこそ、人を思うあたたかさが、本物と感じる映画です。
あらすじ
長年にわたって大学病院で救命救急医として働いてきたものの、父・達郎(田中泯)が暮らす石川県の実家に戻ってまほろば診療所に勤めることにした白石咲和子(吉永小百合)。院長・仙川徹(西田敏行)、看護師・星野麻世(広瀬すず)、そして大学病院の事務職を辞めて咲和子を追ってきた野呂聖二(松坂桃李)らとともに、在宅医療を通して患者と接していく。救命救急とは違う医療の形に戸惑っていた咲和子だったが、次第に在宅医療だからこそできる命の向き合い方があることを学ぶ。
引用:シネマトゥデイ
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
これからの人生をどう生きたいのか考えさせられました。
この映画に出てきた患者たちの生き方から、どんな生き方もありと思いました。
ただ空気を吸うだけで、長生きしてもしかたがないと思えるぐらい、太く短く力強く生きている患者たちをみると、時間に振り回されている自分をどうにかしたくなります。
「別れ」で、人が成長するなんて、思ったことがありませんでした。
彼、彼女たちの医療現場では、辛い思いをともに感じ、耐えなければなりません。
どんなに悲しくても、笑顔でいなければいけない。
最後のタイムリミットを知りながら、コミュニケーションをしないといけないのは、想像ができません。
私は、幸せなことに、人の死とあまり出会ったことがないので、これから、心配です。
まほろば診療所の誰もは、医療をしながら、お互い同じ思いで、患者たちに優しく接します。
その過程で自分たちも「生きる」ことの大きな意味を感じ取りながら、自分たちの生き方について、考え始めます。
とても、やり甲斐のある仕事だけで、片付けれない仕事だと思いませんか?
野呂(松坂桃李)は、天国に向かっている患者の宮嶋(柳葉敏郎)の息子の代わりに、「ありがとう」というシーンは、自分の親への思いと重なりました。
私も、自分の親に「ありがとう」を言っていません。
まほろば診療所のメンバーは、患者の最期を少しでも幸せにしてあげようと考えています。
医療の枠を超えた、彼らの活動は、病気と戦っている患者にとって、最高の贈り物だと思います。
ガンと戦う萌ちゃん(佐々木みゆ)が高度医療を受けらるように、野呂は、自分の車を売ってお金を作ります。
医療を行う人が、自分の家族以上に患者を大切にするのを見ると、本当に苦しくなりました。
自分が本当に家族を大切にしているのかと。。
今作は、涙腺が潤むだけの作品ではありません。
この映画の色々な患者とその家族との関係は、自分の家族の関わりと重なりグッとくるだけでなく、自分は何をしているんだと思いました。
親が子供を思う思い、子供が親を思う思いとは、何なのか、もう一度、真剣に考えないといけないと。
私たちも、いつか死を迎えます。
まほろば診療所の人たちみたいに、あたたかい気持ちで誰とも接して、ぬくもりをあげたいものです。
そうすれば、誰もが幸せなエンディングを迎えられるかもしれませんね。
この映画で、医療現場の思いを感じ、医療関係の方を信じれる人が増えればいいと思います!
まとめ(おすすめ・考察)
誰もの、どんな生き方もありと認めると、スーッと楽になり、自分を認めることができそうです。
自分の物差しだけで、誰かの行動を、いい、悪いと考えていた自分が恥ずかしくなりました。
「生きている」幸せは、何物にも代えがたい、そんな当たり前を感じる作品です。
この映画を見て、生きている当たり前が、どんなに幸せであるか、多くの人に感じて欲しいですね。
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