是枝裕和の「三度目の殺人」

法廷の問題点を解説!映画「三度目の殺人(あらすじ・感想)」がリアル過ぎる!

  • 2019年10月23日
  • 2019年11月9日
  • 映画

三度目の殺人

映画「三度目の殺人」は、リアルな弁護士の協力を得て、ドキュメンタリーと映画を融合させ、本物の裁判を描く。

「人が人を裁けるか」をテーマに、司法制度の事実に迫る問題作です。

キャストは、弁護士の重盛を「そして父になる」の福山雅治、殺人の容疑者を「Shall we ダンス?」、「失楽園」の役所広司、咲江を「海街diary」の広瀬すずらがつとめる。

監督は、ドキュメンタリーの制作を経て、「そして父になる」、「海街diary」、「海よりもまだ深く」などのホームドラマを手掛けた是枝裕和がサスペンスでメガホンをとる。

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作品情報

製作年 :2017年
上映時間124分
ジャンルヒューマンドラマ、サスペンス
監督  :是枝裕和
キャスト福山雅治
役所広司
広瀬すず
満島真之介
市川実日子 etc

 

是枝裕和監督は、弁護士のインタビュー、撮影への参加などで、リアルな事実にこだわりました。

そして、監督は、司法制度を信じる私たちには、信じられない言葉を聞いたそうです。

「法廷は別に真実を究明する場所ではないですし、私たちには真実は分かりませんから」

「利害調整をする場所です」

現代社会の厳しい現実を知った私たちは、何を信じたらいいのでしょうか?

この作品は、凄い問題作です。現実に対して目を閉じない、そんなメッセージかもしれませんね!

 

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三度目の殺人

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あらすじ

裁判に勝つことだけにフォーカスして実績を重ねる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人前科がある三隅(役所広司)の弁護を土壇場で受けることに。

彼は、自分をクビにした工場の社長を殺害し、死体を燃やした容疑で起訴され犯行も自供していた。

それは、ほぼ死刑が確定している裁判だった。

しかし、三隅のところに訪れるたびに重盛の考えは、なにか疑問を感じはじめます。

三隅の生活環境、関係者に触れていくたびに見えてきたものは。

 

 

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裁判の真実とは?作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)

「人が人を裁けるか」を問う?

現代社会に幻想を抱いていました。

この映画を見て、何を信じたらいいのか、判らなくなりました。

この作品を真面目にドキュメンタリーと受け止めたら、社会を揺るがす問題作になります。

 

裁判の裏側で、何を問うて、何を判断するのか?

裁判官、弁護士、検察官は、裁判の為に、入念に台本を作るだけでした。

子供の頃、プロレスが台本がある一種のショーであることを知りませんでした。

それを知った時と同じ驚きと同時に、とても悲しくなりました。無知と言えば無知なのかもしれませんね。

それぞれの人が、お互いの持ち時間を気にしながら、お互いの妥協点を探し合っているのは、残念です。

 

 

「命は選別されてるんですよ!理不尽に!」

何の証拠もなく、自供だけ、状況証拠だけ、それだけで人の命の処罰が決められる。

なぜ、容疑者の三隅(役所広司)は、こんな司法制度を知っていたのでしょうか?

前の裁判で?

 

咲江(広瀬すず)が勇気を出して、見ないふりを止める!

何故、彼女は我慢が出来なくなったのでしょうか?自分の災難を見ないふりをして、助けてくれなかった母が許せない。自分を救ってくれた三隅への感謝の気持ち。

勇気ある生き方をチョイスした、彼女は、本当に輝いて、自分が恥ずかしくなりました!

 

この映画を見て、司法制度が進化して、陪審員制度に変わった理由が、わかったような気がしました。

裁判官、弁護士、検察官のようなプロだけになると、本当の正義が希薄になり、仕事、作業、コストが基本になり、本来の機能ができなくなります。

身近な場面ですと、学校の先生が、サラリーマン化して、子供たちに尊敬されない、感謝されない。

何事もビジネスになってしまったのかもしれませんね。

だからといって、陪審員制度になったから、安心できるのでしょうか?

海外では、陪審員制度の歴史が長いですが、巧みに陪審員の心をコントロールしたり、買収したりして、自分たちが有利になるように裁判をすすめる人がいます。

完璧な仕組みに期待するのは、難しいことかもしれませんね。

この映画は、裁判制度の裏側を見せて、何が正しいのかを自分で考えなさいとメッセージを送ってくれました。

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まとめ(おすすめ・考察)

この映画は、人生の教科書?答えの無いドキュメンタリー作品?

事故や事件が起こらない世界になれば、一番ですが、現実的には難しいことです。

起きたあとの対応が大切なので、その時に、自分だけが有利になることばかり考えないで、お互いが正しく、正直に対応する子供と大人であればいいと思います。

子供への教育も大切ですし、正直者が損をしない仕組みも必要です。

その為に、みんなが、真実を知る、目をそむけないで、見ないふりをやめれば、人が人を裁く仕組みが必要なくなるかもしれませんね。

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新聞記者

医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで新聞社に届く。

記者の父を持つ吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、真実を伝えることが父に近づけると考えていた。

エリート官僚の杉原拓海(松坂桃李)は、情報をコントロールする部署で、正しいとは何か、葛藤を感じはじめる。

杉原は尊敬する元上司・神崎と久々の再開し、「過去の自分に恥ずかしい」、その言葉が気になるが、その意味を知ったときには。

 

ジャンルヒューマンドラマ、サスペンス
監督  :藤井道人
キャストシム・ウンギョン
松坂桃李
本田翼
岡山天音
郭智博 etc

 

 

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陪審員

一人息子のオリバーと暮らすシングル・マザーの彫刻家・アニーの元へ、裁判所から、マフィアの殺人事件の陪審員の依頼がくる。

それと同時に、彼女の作品を評価してくれたマークという男性を、自宅へ招待するが。

その時、マークが変貌して彼女を脅して、陪審員として容疑者の無罪を主張するように指示をする。

さもなければ、息子の命はないと。

マークはマフィアに雇われた殺し屋だった。

ジャンルサスペンス
監督  :ブライアン・ギブソン
キャストデミ・ムーア
アレック・ボールドウィン
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
アン・ヘッシュ etc

 

陪審員 (字幕版)

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