映画「カイジ3 ファイナルゲーム」は、福本伸行の人気漫画「カイジ」シリーズの3作目。
実力派俳優の藤原竜也主演で、実写映画化した「カイジ 人生逆転ゲーム」、「カイジ2 人生奪回ゲーム」の最終章。
原作者の福本伸行が、4年前から温めていたオリジナル作品で、「バベルの塔」、「最後の審判」、「ドリームジャンプ」、「ゴールドジャンケン」という4つの新しいゲームに、カイジが挑む!
キャストは、前作よりカイジを藤原竜也、相棒役の桐野加奈子を関水渚、勝負の相手は頭脳派の高倉浩介を福士蒼汰、成金の黒崎義裕を吉田鋼太郎らがつとめる。
監督は、「カイジ 人生逆転ゲーム」で映画監督デビューした佐藤東弥が続投してメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2020年 |
上映時間: | 128分 |
ジャンル: | ヒューマンドラマ、サスペンス |
監督 : | 佐藤東弥 |
キャスト: | 藤原竜也 福士蒼汰 関水渚 新田真剣佑 吉田鋼太郎 etc |
今回の作品は、「日本 VS カイジ」の構成で、平凡な人々の生活を奪回する活躍を描きます。
今までの作品のように、カイジ自身が自分の人生をベットして、自分の私利私欲を満たすスリルはあまりありません。
カイジが、弱い人を守る為に、何かをして、彼自身が成長する姿は、どこか心に響く作品です。
前作のファンを唸らせる俳優陣が出演し、遠藤凛子(天海祐希)、大槻太郎(松尾スズキ)、坂崎孝太郎(生瀬勝久)らが、大切なキワードになります。
カイジにヒントをプレゼントする?
カイジを利用する?
カイジを応援する?
楽しみ方がいっぱいな作品なのでおすすめです。
あらすじ
2020年の東京オリンピックを無事に終えた日本だったが、想定外の不景気となってしまいます。
缶ビールが1,000円に値上がりし、大好きなビールを買うことさえ悩むカイジ(藤原竜也)は、生活に困窮していた。
帝愛グループの企業の一つを任されるまでになった大槻太郎(松尾スズキ)は、カイジを探し、彼に一攫千金のギャンブルを提案する。
それは、お金をたくさんもっている大富豪の老人が、主催するギャンブルでした。
大槻太郎の提案に、不安を覚えながらもカイジは、チャレンジすることに。
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
従来のカイジ作品は、カイジ(藤原竜也)が自分の私利私欲の為に、自分の人生をギャンブルにベットするのが醍醐味でした。
今回の作品は、国、普通に生活する弱者を守るために、大富豪の老人の東郷滋(伊武雅刀)の雇われギャンブラーとして活躍します。
時代背景なのか、正義のない世の中を良くするために、悔しさをバネにカイジが大人になる作品かもしれません。
カイジが、自分の私利私欲、お金だけにとらわれない、何かに気付いたことは、ある意味ファイナルに相応しいですね!
弱い人に対しては、誰もほっとけない、優しいカイジは、誰もが共感出来るキャラクターです。
自分のことを「クズ」と言いながら、どこかプライドを持っているのは、我々に勇気を与えてくれます。
人を助けたことなどで、自分に不幸がやってくる。
でも、カイジは、それを気にすることもなく、苦難を乗り越えて行くのは、たまらないこの映画の魅力です。
カイジは、咳に苦しむ女性を心配して寄り添いながら、病気の彼女に何も手を差し伸べない派遣会社に対して文句をいいます。
自分にはない勇気なので、恥ずかしくなりました。
カイジは、自分をクズと思い、何も出来ないと思っていても、出来ることがあるを教えてくれるカイジは、かっこいいですね!
カイジは、ビールが大好きです。
私は、カイジが「悪魔的に旨い」と言うシーンが大好きで、その言葉を聞くと、いつもビールが飲みたくなります。
1,000円のビールは、めちゃくちゃ美味しかったと思います。
原作では、「犯罪的に旨い」という言葉が使われているそうですが、色々と考えてしまいますね!
人それぞれの欲、エゴ、家族愛、正義、真面目が、ギャンブルをやる中で、ハチャメチャにコラボレーションして、カイジが大人への階段を登りはじめる?
どこか純情なカイジが、大人たちに翻弄されながら、自分の為から、他の人のためにと、考えがシフトしていくのは、以前の作品と比べるとスリリングが減ったように感じました。
原作者の福本伸行は、4年前には構想が出来ていたそうです。
カイジが、どのようにファイナルを迎えるべきか、試行錯誤していたのかもしれませんね。
カイジが自分の為だけのギャンブルを卒業して、大人に一歩近づくのは寂しいですが、彼の魅力が一つ増えたと思えば楽しみ方が色々となります。
この作品は、自分の失敗が経験となり、自分の肥やしとなることを教えてくれ、諦めなければ報われることを伝えてくれました。
まとめ(おすすめ・考察)
ギャンブル映画で、人間ドラマの家族愛を描くのは、とても印象的です!
自分の私利私欲、未熟さ、不運がかさなり、ボタンを付け間違えて、人と人の心がギクシャクするのは、よくあることです。
カイジの人間力で、それを解決していくのは、このシリーズの醍醐味だと思います。
自分の欲のため、お金儲けのギャンブルをするのは、とても自然ですが、人の幸せの為に、ギャンブルをするのは、どこか考えさせられました。
結局、「正しい行動」が良い結果を導き出す近道だったんですね。
誰も、どこか知っているけど出来ない。
なんとか、近道を見つけて、自分だけショートカットして、楽をしようとします。
こんなギャンブル映画で、天と地を見せられると、反省するしかありません。
でも、スリリングは、たまりませんね!
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