映画「罪の声」は、実際にあった昭和最大の未解決のグリコ・森永事件をモチーフにして、過ぎ去ったの事件によって、人生に影響を与えられた男と、マスコミの記者として真実を明らかにしようとする男同士が繋がり、新しい進展で未解決が明らかになる！
キャストは、「銀魂」シリーズ、「人間失格 太宰治と3人の女たち」の小栗旬、「引っ越し大名！」、「箱入り息子の恋」の星野源、「ヒキタさん！ ご懐妊ですよ」の松重豊、古舘寛治、宇野祥平らがつとめる。
監督は、「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本は「アイアムアヒーロー」、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで知られる野木亜紀子が再びタッグを組む。
作品情報
| 製作年 ： | ２０２０年 |
| 上映時間： | １４２分 |
| ジャンル： | ドラマ |
| 監督 ： | 土井裕泰 |
| キャスト： | 小栗旬 星野源 松重豊 古舘寛治 宇野祥平 etc |
接点がない二人の男、事件への思いが、点から線へ。
判りやすい展開で、どんどんと作品の中に引き込まれるサスペンスです。
リアルに感じる矛盾のない展開が、とてもスピーディーで、没入できる映画です。
この作品の原作は、2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位、第7回山田風太郎賞受賞を受賞しました。
でも、作者の塩田武士は、編集者に、「今のあなたの筆力では、この物語は書けない」と言われたので、５年もの間、温めて執筆を開始した力を入れた作品です。
その間、作品の完成度を上げるために、新聞、報道の表現をインプットして、忠実に再現したそうです。
あらすじ
元社会部の新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、文化部でメディア向けの記事を書いていた。
昭和最大の未解決事件の真相を追うミッションを与えられ、犯行グループがなぜ脅迫テープに子供の声を吹き込んだのか不思議に感じていた。
京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、たまたま、父の遺品の中からカセットテープを見つけて、聞いてみると、そこには、自分の子供の頃の声が録音されていた。
その声は、お菓子製造メーカーを脅迫した未解決事件の脅迫テープの声だった。
事実を確かめるため、動き出すが。
作品を見て感じたこと（ネタバレ・感想）
親、大人の行動で、子供の人生がめちゃくちゃになる。
とても理不尽なことだと思います。
昔は、家族を養うための子供であったりした時代がありました。
今は、命を授かったものは、自由があり、幸せになる権利があります。
自分が生まれた時代の子供の中にも、親の犠牲、親の所有であったと思うと心が苦しくなりました。
阿久津英士(小栗旬)は、マスコミで、事実を追求することが、正義を守ることだと思っていたと思います。
でも、他のメディアより、目立ったり、早かったりする情報を会社、社会に求められ、それが全てになりました。
ニーズと言えばそうなのだと思います。
でも、「正義」、「正しい」がどこか置き去りです。
その重圧で、彼は社会部を後にしてしまうのは、共感出来ました。
でも、事実を伝えることで、誰かの為になる信念を思い出して、事件の解明に本気になるのは、とても憧れました。
会社を喜ばすだけのビジネスマンだった私にとっては、カッコよかったです！
阿久津が、曽根俊也(星野源)を守る為に、子供の前でバカを演じたのは、とてもうるっと来ました。
その場の雰囲気を元通りにする為に、誰もが傷づかない場を作るのって、なかなか出来ません。
阿久津は、トップ記事を書くために、誰かの気持ちを踏み台にして、取材することが、正しいと思っていたと自戒します。
曽根は、それを聞いて、彼が真実を伝えることの意味を噛み締めていると感じ、阿久津を受け入れます。
二人が、この事件で、結び付き、自分のためでなく、事件の真実を求めていく本質を感じ始めます。
報道って、真実を伝えないといけない？
正直、わからなくなりました。
誰かを守るために、真実は解明されなければなりません。
でも、誰かを守るために、真実がわからないままがいい？
子供に、誰かに、本当のことを言わないことがあったり、言わないでいいと思うことがあります。
どこか、自分のエゴが見え隠れして、悲しくなりました。
誰かのことを、「あなたの為に」と思うって、自分のだけの自己満足かもしれませんね。
この映画は、色々なメッセージが含まれていますが、私は、大人の行動で、子供の人生に大きな影響を与えることを再確認できました。
ちょっとした、言動、行動で、子供なりに解釈したり、考え方を学びます。
もっと、もっと、気を引き締めて、大人としての行動をしたいものです。
まとめ（おすすめ・考察）
この映画は、とてもリアリティを感じました。
非の打ち所がないぐらい、無理のないストーリー展開で、点と点が繋がり、線になっていくのは、気持ちよかったです。
私は、子供の頃、この作品のモチーフとなったグリコ・森永事件をリアルに見ていました。
大好きなおもちゃ付きのグリコキャラメルが、撤去された記憶があります。
なぜ、そのようなことが起きたのかは、全く知りませんでした。
でも、この映画を見た後、少し調べてみると、色々なことが起きたことがうっすら記憶の残っていることに気付きました。
未解決と言うのも凄いですが、誰かの心に刻むというのも、ものすごいことだと思います。
犯人たちは、どこまで、事の重要さを理解していたのでしょうか？
自分の都合だけで、行動するのは、恐ろしいことです。
何をすれば、誰かにどう影響を与えるのか、考えれるようにスキルを誰もが身につけてくれれば、少しは事件が減るかもしれませんね。
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| ジャンル： | ヒューマンドラマ、ラブストーリー |
| 監督 ： | 蜷川実花 |
| キャスト： | 小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 藤原竜也 etc |
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| 監督 ： | 犬童一心 |
| キャスト： | 星野源 高橋一生 高畑充希 及川光博 小澤征悦 濱田岳 etc |
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| ジャンル： | ヒューマンドラマ サスペンス |
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| キャスト： | シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 郭智博 etc |
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