エルトン・ジョンのロケットマン

映画「ロケットマン(感想)」エルトン・ジョンの才能の代償とは?

  • 2019年8月29日
  • 2019年8月28日
  • 映画

ロケットマン(オリジナル・サウンドトラック)

映画「ロケットマン」は、グラミー賞を5度受賞(ノミネート34回)のイギリスのミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的作品。

素敵なボイスと音楽の才能でスターへの階段を駆け上がるが、様々な困難や苦悩があったエルトン・ジョンの知られざる生々しい半生を、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」、「ロケット・マン」など数々のヒット曲を交えたミュージカルとして描かれた作品です。

キャストは、エルトン・ジョンをタロン・エガートン、バーニー・トーピンはジェイミー・ベルがつとめる。

製作総指揮にエルトン・ジョン本人を迎い入れ、監督は、記憶に新しい社会現象の大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」で、降板した監督の代わりに映画を完成させたデクスター・フレッチャーがメガホンをとる。

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作品情報

製作年 :2019年
上映時間121分
ジャンル伝記、ミュージカル、ヒューマンドラマ
監督  :デクスター・フレッチャー
キャストタロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ジェマ・ジョーンズ、ブライス・ダラス・ハワード etc

 

「ボヘミアン・ラプソディ」の監督デクスター・フレッチャーが、エルトン・ジョンの心を音楽中心の映像で、ストーリー展開させます。

前作は、どちらかと言うと万人受けで、判りやすい展開の作品でしたが、今作は、エルトン・ジョンの苦悩がズッシと心にが響くように作られています。

何度も涙を流す彼を思い出すと、なぜ、父は、母は、仕事のパートナーは、彼を苦しめたのか自問自答してしまいます。

相手や自分を受け止めきらなかったエルトン・ジョンは、再起をかけて施設でリボーンするのは、感動できます。

 

エルトン・ジョンの22の名曲が、彼自信の物語を語る、もちろん、エルトン・ジョンを知らなくても、どこかで聞いたことがある名曲を見つけられます。

世界中を虜にした楽曲だらけなので、とても耳に残り、鑑賞後には、それらの楽曲を聞きたくなります。

 

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あらすじ

イギリス郊外の町で、自分に興味を持たない両親から、十分な愛を得られずに育った少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、唯一、音楽の才能に恵まれていました。

青年になり、ロックに目覚めます。

ミュージシャンを目指すことを決意したレジー(タロン・エガートン)は、「エルトン・ジョン」という新たな名前で、新しい自分を手に入れて、音楽活動を開始する。

そして、生涯の友となる作詞家バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)との運命的な出会いで、サクセスストーリーが始まるのだが。

 

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作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)

才能がエルトン・ジョンを苦しめた?

「エルトン・ジョン」と言うミュージシャンになり、理想とする新しい自分になります。

そして、人が羨むぐらいの成功と富を得ますが、本当に欲しかったのは、両親から、仲間から愛されることを感じることでした。

カウンセリングを受けながら、何度も涙を流す彼を見ると、耐えれませんでした。

そして、カウンセラーが、全くアドバイス、相づちを打つシーンがないのは、キツかったです。

この映画は、ミュージカルのお化粧をしたドキュメンタリー作品だと思います。

心して見る必要がありますね。

 

エルトン・ジョンが苦悩から逃れるため、アルコール、ドラッグ、過剰セックスで自分の心の隙間を埋めようとする姿は、見たくありませんね。

日本のアーティストでは、尾崎豊、hideなど、苦悩に耐えきれないことが原因で、命を失った人がいます。

エルトン・ジョンのように、自分から、カウンセリングを受けるのは、日本の文化に馴染みが無いからかもしれません。

そうゆう意味では、心の病?を解決する為の方法を知ること、心に病を持つ人を受け入れる風土が必要でしょうね。

なぜ、エルトン・ジョンが、自分で苦悩から抜け出ることが出来なかったのか?

彼のように親が心の拠り所でない場合、自分に必要な、大切な人がキーワードになると思います。

でも、それがうまくいかない、クイーンのフレディー・マーキュリーもそうでした。

成功するということは、自分に近づいてくる人を、どんな人なのか見分ける力が必要なのでしょうね。

 

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心より愛した人が、自分の思っていた人と違うとわかった時ほど、辛いことはないと思います。

ジョン・リード(リチャード・マッデン)は、エルトン・ジョンの才能、将来性、商業性に魅せられ、彼に好意を持ちます。

当たり前といえば、当たり前です。

でも、エルトン・ジョンは、自分の才能ではなく、本当の自分に好意を持ってくれたと思う。

ミスコミュニケーションなのかもしれませんが、どのように解決したら良かったのでしょうか?

信じれる人がわからなくなり、一人ぼっち感がいっぱいになった、エルトン・ジョンは、アルコール、ドラック、セックスで、自分をコントロールしようとします。

人を愛することは、全てを受け入れることだと取られますが、一緒にいてホッとできるだけで十分だと思います。

もしかしたら、彼は、欲張りすぎたのかもしれませんね。

 

才能が周りの人を変える?

ビジネスパートナーと親友は、区別するのがいいのかもしれませんね。

極論を言うと、相手次第だと思いますが。

会いたいときにいつでも会ってくれる、一緒にいるとホッとする。

自分のことを心から大切にしてくれたり、応援してくれる身近な仲間が一番です。

エルトン・ジョンには、バーニー・トーピンがいましたが、身近すぎて、気付かなかったのでしょう。

普段の生活の中で、深呼吸できる余裕を持つと、本当の自分、大切な人を発見できると思います。

エルトン・ジョンは、全速力で走り抜けたので、立ち止まることが出来なかったっと思います。

才能が凄すぎると、自分でコントロールできなくなるかもしれません。

彼の苦悩は、才能の代償だったのもしれませんね。

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まとめ(おすすめ・考察)

この作品は、生きることの難しさを、いっぱい教えてくれました。

本当の友人とは、愛すべき人とは、全てを満たすことは難しい。

そして、本当の自分とは?

エルトン・ジョンは、新しい自分を作ることで、全てを満たそうとします。

でも、それが本当の自分でないので、自分が満たされない。

そして、破綻へ。

この映画は、どのように生きたらいいのか、問題を投げつけられたよう感じました。

重たい作品ですね。

今のエルトン・ジョンを見ると、ファンのために活動をし、私生活では、本当の自分を楽しんでいると思います。

それらをうまくコラボレーションして、彼が本当の自分を実現している姿を見ると、自分ももっと頑張りたくなりました!

 

エルトン・ジョン アルティミット・ガイド
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合わせてみよう(関連作品等)

ボヘミアン・ラプソディ

ボーカルが脱退したブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドへ自分を売り込むフレディ・マーキュリー。

ブライアン・メイらは、フレディ・マーキュリーの美しい声の虜になり、バンドに向かい入れ、ジョン・ディーコンも参加してクイーンとして活動を始動します。

彼らは、「キラー・クイーン」のヒットを飛ばして、成功の階段を登り始めるが、フレディ・マーキュリーには才能だけでなく、苦悩もあった。

ジャンルヒューマンドラマ、音楽
監督  :ブライアン・シンガー
キャストラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ etc

 

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ウーマンリブで活躍した実在の女性にフォーカスした作品です。

彼女の苦闘を知れば、自分たちが恵まれている事が見えてきます。

彼女を応援した人々を見ると、自然と自分も応援したくなる、そんな素敵な作品です。

ジャンルコメディー、ヒューマンドラマ
監督  :ジョナサン・デイトン
キャストエマ・ストーン、スティーヴ・カレル、アンドレア・ライズブロー etc

 

バトル・オブ・ザ・セクシーズ (字幕版)
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