映画「アイネクライネナハトムジーク」は、ベストセラー作家の伊坂幸太郎原作の恋愛小説集の実写映画化。
伊坂幸太郎とシンガーソングライターの斉藤和義が、コラボレーションして、小説に曲をつけくわえることから、始まった作品です。
伊坂幸太郎の希望により、「愛がなんだ」の今泉力哉が監督をつとめる。
キャストは、映画「君に届け」で、共演した三浦春馬と多部未華子、個性豊かな矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里らがつとめる。
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 119分 |
ジャンル: | ラブストーリー |
監督 : | 今泉力哉 |
キャスト: | 三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里 etc |
タイトルの「アイネクライネナハトムジーク」はモーツァルトの楽曲で、「アイネ(ある)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(曲)」という意味です。
伊坂幸太郎が斉藤和義に、小説に曲をつけて欲しいから、制作がスタートしました。
斉藤和義は、出来上がった後、「映像を見せてもらい、音楽が邪魔をしたらイヤだなと思ったけれど、途中で止めて、多部ちゃん、かわいくなったな、三浦くんのような顔に生まれたかったなと思いながらやっていった。楽しかった」と言ったそうです。
三浦春馬と多部未華子は、4年に一度、恋人約で共演しているそうです。
「20歳と24歳の時を知っているから、どういう芝居と雰囲気を届けられるかという、いい緊張感があった」と三浦春馬は、振り返っていました。
伊坂幸太郎の指名の今泉力哉監督は、いろいろな恋愛に対して免疫がある人です。
そこに魅力を感じているファンがいっぱいいます。私もですが(笑)。
Amazonプライム会員になると、今泉力哉作品を無料で見られます!!
あらすじ
駅前で街頭アンケートをしていた佐藤(三浦春馬)は、親切にアンケートに応えてくれた女性・本間紗季(多部未華子)のことが記憶に残ります。
友達の結婚式の2次会へ向かう途中、偶然に彼女と再会をすることに、そして、彼女と付き合い始めました。
そして10年後、佐藤は、素敵な食事でプロポーズが出来なかったが、その帰り道で意を決して紗季にプロポーズするが。
佐藤と紗季の周りの仲間たち、みんなの憧れだった同級生・由美(森絵梨佳)と結婚して幸せな家庭を築いている佐藤の親友・一真(矢本悠馬)。
妻子に逃げられて一人になってしまった佐藤の上司・藤間(原田泰造)。
由美の友人で電話だけのコミュニケーションで男に恋する美容師の美奈子(貫地谷しほり)など周囲の人々と繋がる。
不器用でも好きな人への思いの連鎖を10年の歳月にわたってストーリー展開する。
幻冬舎 (2017-08-04)
売り上げランキング: 762
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
この作品で、「本当の幸せ」が何なのかわかったような気がしました。
「一緒にいてホッとする」、「何もかもを許せる」、「側にいて楽しい」がキーワードだったんですね!
結婚した瞬間は、幸せだったけど別れてしまう夫婦が35%程度いるそうです。
それぞれに理由があると思いますが、残念なことだと思います。
お互いが、認め合い、小さな幸せを積み重ねる、それって難しいのでしょうか?
この作品は、あまりそこにはフォーカスされていませんが、今までの素敵な思い出を思い出すだけで、幸せに近づけるヒントを教えてくれました。
ちょっとの幸せの積み重ねって、毎日、どこかで必ずあります。ただ、私達が盲目なのだと思います。
他愛もない会話で、一緒にいてホッとすることがいっぱいです。
許せないことがあるかもしれませんが、楽しかったことにフォーカスするだけで、忘れれると思います。
私たちは、どこか工夫が足りないのかもしれません。
我慢できないことはたくさんあるかもしれませんが、今まで見えていないことに、意識を向けると受け流せる可能性を広げることが出来ます。
相手を変えることは出来ないので、自分の行動で、余分なストレスをダイエットすると、幸せになれると思います。
電話だけで、恋へ。
凄く素敵ですね。会えないだけで、相手を愛おしく思うのは必然です。
次の試合に勝ったら、告白する。とても、子供みたいな発想ですが、勇気をもらえる行動だと想います。
それを聞いた、美奈子(貫地谷しほり)は、一旦、嫌悪感を抱きますが、その試合を見て応援する。
とても、愛らしいだけでなく、感動してしましました。
いじめにあっている難聴の弟の姉は、チャンピオンに「きたいをさせないで」と訴えます。
それを聞いた試合に負けたチャンピオンは、本当に苦しかったことだと思います。
10年後、リベンジの試合の中で、その弟と手話で、会話するのは、とても涙なしにはいられませんでした。
幸せって、積み重ねの産物?
ザイオンス効果を知っていますか。何度か同じ人に会うと、その人に対しての高感度が上がる効果です。
何か、それに似ていますね。
10年間、何回も会ったり、話したりした人たちは、いつの間にか大切な人になったことがあると思います。
親友にであったり、妻であったり、どこか一緒にいてホッとするものです。
お互いの未来がどうなるのか考えて生きていくのは、あまりしないと思います。
この関係が、ずっと続く、そんな幻想を抱いているだけです。
経験を積んで知識を増やしたり、関わりを持つ人が増えて、今の思い、考え方が変わるでしょう。
それを考えると、今までの思い出、一緒にいてホッとする、お互いを許せる気持ち、それだけが不変なのだと思います。
この作品は、そんな当たり前を疎かにしている大人へ、大切なメッセージを送ってくれた素敵な映画でした。
まとめ(おすすめ・考察)
大人になると、余計な経験が増えたり、知っている人が増えて、ひと目を気にするシーンが多くなり、本当の自分が見えなくなります。
自分はこうしたい、その一歩を踏み出す勇気がたくさん必要になります。
そうして、誰かの為の自分になってしまいます。
何かに頼って、自分に勇気をチャージすることは、悪いことなのでしょうか?
「試合に勝ったら、告白する」、精一杯の努力だと思いませんか?
この映画は、本当の自分の気持がわからないで、新しい一歩に踏み出せない、誰しもある悩みに勇気を与えてくれました!
映画をたくさん見ると、色々な事が見えてくるときがあります。 一人の主人公に、フォーカスして、その人の人生、成長、困難の克…
映画解説「MIHOシネマ」は、私の大切な未来と過去の私の映画図書館です! MIHOシネマ(未来と過去の私の映画図書館です…
合わせてみよう(関連作品等)
愛がなんだ
映画「愛がなんだ」は、直木賞作家で、「八日目の蝉」の角田光代の同名小説を映画化。
最近、人を好きになってない人へ。この作品は、色々な恋の形を教えてくれます。
28歳のOL山田テルコ(岸井ゆきの)は、中村マモル(成田凌)と出会ってから、彼中心の生活になる。
マモルは、テルコに全く興味がなかったけど、彼女を家に泊めてしまう。
それが原因で二人は急接近するが、彼は、彼女の行動に負担を感じてしまいコミュニケーションをたってしまう。
それでも、テルコはマモルを思い続けて、彼女が取り巻く仲間たちと紆余曲折が。
ジャンル: | ラブストーリー |
監督 : | 今泉力哉 |
キャスト: | 岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣 etc |
映画「愛がなんだ」は、直木賞作家で、「八日目の蝉」の角田光代の同名小説を映画化。 最近、人を好きになってない人へ。こ…
パンとバスと2度目のハツコイ
「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」と考える市井ふみ(深川麻衣)は、結婚を申し込んできた恋人と別れ、いつものようにパン屋で働いていた。
そこへ、中学時代の初恋相手、湯浅たもつ(山下健二郎)がやってきて、偶然、再会する。
失恋したばかりのふみと、前妻に未練があるたもつは、二人で飲みに行き。
ジャンル: | ドラマ、ロマンス、ラブストーリー |
監督 : | 今泉力哉 |
キャスト: | 深川麻衣、山下健二郎、伊藤沙莉、志田彩良 etc |
映画「パンとバスと2度目のハツコイ」は、元乃木坂46の深川麻衣が初めて主演をつとめる片想いのラブストーリー。 「私をずっ…
Amazonプライム会員ですと、色々な無料動画が楽しめ、お安く通販、電子書籍、音楽などが利用できます。
チェックはこちらからどうぞ
MIHOシネマ(未来と過去の私の映画図書館です)
映画『アイネクライネナハトムジーク』のあらすじ・感想・評判・口コミ。ネタバレなしで見どころや視聴者の映画感想も紹介してい…
映画.com(映画の情報集めにおすすめです)
Yahoo!映画(辛口レビューが面白いかもしれません)
『アイネクライネナハトムジーク』(2019) の映画情報です。評価レビュー 2032件、上映中の映画館、動画予告編、ネタ…
ウィキペディア(作成秘話等の作品の裏側が見えてきます)
YouTube(やっぱり、動画がわかりやすいですね)
U-NEXT(ユーネクスト)は、映画・アニメ・ドラマなど多彩なジャンルのコンテンツがいっぱいなので、大変おすすめです。最新作の配信が早く、更新頻度も多いことが特徴です。