岩井俊二の「ラストレター」

岩井俊二が片思いからの卒業を描く!映画「ラストレター(ネタバレ・あらすじ)」

  • 2020年1月20日
  • 2020年2月20日
  • 映画

映画「ラストレター」オリジナル・サウンドトラック

 

映画「ラストレター」は、岩井俊二監督が、自身の体験をもとにオリジナル・ラブ・ストーリーを描く。

宮城での夏のひと時、親と子の世代を超えた男女の恋愛をスロームーブなテンポで、心に染み渡る作品です。

キャストは、松たか子、福山雅治、広瀬すず、神木隆之介、森七菜ら誰もが知っているHOTなキャストがいっぱいです。

監督は、「Undo」では、ベルリン国際映画祭でNETPAC賞を受賞し、「Love Letter」、「スワロウテイル」などで有名となった岩井俊二がメガホンをとる。

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作品情報

製作年 :2019年
上映時間121分
ジャンルラブ・ストーリー
ヒューマンドラマ
青春
監督  :岩井俊二
キャスト松たか子
福山雅治
広瀬すず
神木隆之介
森七菜 etc

 

今作は、中山美穂主演の「Love Letter」をオマージュした作品で、セットで鑑賞すると、最高の感動を手に入れることが出来ます。

現代社会では、不思議な、手紙を通した人間模様は、「スマホで繋がっていないといけない」という忙しい生活に潤いと、心の拠り所を与えてくれます。

 

映画「Love Letter」の中山美穂、豊川悦司が、今作で大人の男女を演じています。

自分の自由を謳歌し、自由に生きる阿藤陽一(豊岡悦司)、その全てを受け入れ、支えるビックな女性をサカエ(中山美穂)らが、乙坂鏡史郎(福山雅治)の永遠の片想いに一撃を加えるのは、とても我々の心に影響を与えることでしょう!

 

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あらすじ

宮城のとある夏、裕里(松たか子)は、姉・未咲(広瀬すず)の葬儀に参列しました。

未咲の娘・鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内状を預かることに。

祐里は、未咲が亡くなったことを伝えるために、同窓会へ行くが、学校の人気者だった姉と間違われ、美咲のことを知らせることが出来なかった。

祐里は、そこで初恋の相手だった乙坂鏡史郎(福山雅治)と再会し、未咲のふりをして、手紙のやり取りを始めます。

乙坂鏡史郎の手紙が鮎美のもとへ届いてしまったことで、鮎美は、鏡史郎、未咲と裕里の学生時代の淡い恋愛模様に触れることになるが。

 

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岩井 俊二
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作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)

青春時代からの恋心を持ったまま大人になった乙坂鏡史郎(福山雅治)が、事実を受け入れ、新しい第一歩を踏み出していきます。

多くの女々しい男子たちは、いっぱい共感ができることでしょう。

若い頃は、純粋ですんだことが、大人になると、事実と対峙して生きていかないといけない。

当たり前ですが、大人になるって、厳しいハードルですね!

 

デジタル時代で、

「スマホで繋がっていないといけない」

そんなわけがわからない現代社会に、「手紙の行き違い」で何を伝えたかったのでしょうか?

私は、仕組み、システムが進化しても、人との心の繋がりは変わらないことを、そっと伝えたかったのだと思います。

 

大人になっても、青春真っ只中の乙坂鏡史郎が、とても羨ましいですね!

しかも、自分の大好きな小説家として活動をしています。

そうゆう大人を目指していた自分を思い出しました。

私達大人は、社会人になり、結婚して、子供を持ち、一見、幸せな普通の生活をしています。

何かに、妥協したわけではないと思っていましたが、勝手に当たり前の「普通」に自分を当てはめただけかもしれませんね。

 

乙坂鏡史郎は、事実、自分を受け入れて生きている阿藤陽一(豊岡悦司)、その生き方を受け入れて支えているサカエ(中山美穂)を理解し始めます。

美咲(広瀬すず)と娘の鮎美らに、自分が必要とされていたことを知り、それによって、勇気をもらい、新しい自分に変わっていくことをチョイスする乙坂鏡史郎は、とてもドラマティックですね。

 

 

同窓会に行った祐里(松たか子)は、初恋相手の乙坂鏡史郎と携帯で、アドレスを交換し、交流がはじまります。

でも、それを知って気分を壊した彼女の夫の岸辺野宗次郎(庵野秀明)が、お風呂に携帯を投げ入れてしまいます。

携帯で連絡が取れなくなり、手紙でのやり取りをはじめる祐里は、とても微笑ましいですね。

やっぱいり、初恋相手っていうのは、特別なんですね。

 

仕事もしないで、ひものような生活をする阿藤陽一と、彼を食べさせる為に働くサカエ。

しかもお腹が大きくても、そんな男女の関係は、羨ましいけど理解出来ません。

でも、どこか自分の人生に対して、こう生きると決めているようで、中途半端にいいとこ取りをしていないのは、男前ですね。

 

この作品は、一言でいうと初恋にケリを付けるストーリーでした。

過去から抜け出せなくて、新しい自分を手に入れられない乙坂鏡史郎が、「手紙の行き違い」から、思い出と現在を結びつけてくれる人たちと触れ合います。

そして、過去の自分と現在の自分を対峙していきますが。

彼は、自分の人生を全否定する人、自分を感謝している人と出会います。

そして、彼が自分の生き方の意味を噛み締めていくシーンは、とても勇気をもらうことが出来ました。

煮え切らない大人に、ちょっとした自分探しのヒントをプレゼントしてくれる作品です!

 

 

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まとめ(おすすめ・考察)

手紙の思い出って、本当の思い出です?

デジタルではなく、紙で残るものが本物の思い出のように思います。

人から人へ、自分が触れたものが自分の分身となり、人の手に渡ります。

時間が立つと、変色したり、汚れたりして、そのもの手紙自身が、変化していきます。

本当の思い出みたいに。

 

本当の自分、未来の自分を受け入れるには、何が必要なのでしょうか?

正しい現実を知ること、何かを出来るようになること、支えてくれる人、認めてくれる人

それらを理解して、初めて、自身の変化を手に入れるスタートが切れると思います。

若いときは、何かが欠けていて、しかも、それに気付いていなくて、強がっていて、なかなかうまく行きません。

でも、一つ、一つと気付いたり、教えてもらったりして、噛み締めていきます。

それによって、自分の感じ方、行動、思いが変わります。

紙の手紙のように。

大切な思い出が、大切な思い出でなくなることがあるかもしれません。

年輪を重ねるのって、嬉しいようで残酷かもしれませんが、それも醍醐味として、受け入れられる大人になりたいですね!

 

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婚約者を亡くし、それを乗り越えられないでいる渡辺博子(中山美穂)は、昔、彼が育った小樽へと手紙を出します。

すると、来るはずのない手紙の返事が返って来る。

それがきっかけで、彼と同姓同名の中学時代の同級生だった女性と交流が始まるのだが。

 

ジャンルラブ・ストーリー
ヒューマンドラマ
青春
監督  :岩井俊二
キャスト中山美穂
豊川悦司
酒井美紀
范文雀
中村久美
加賀まりこ etc

 

マチネの終わりに

 

 

ステージを終えたクラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)は、パリで報道に携わるジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)と知り合い、2人は出会った瞬間から何かビビッときます。

自然と心を通わせていくが、洋子には婚約者いた。

それを知りながらも、自身の正直な気持ちを洋子へ伝えるが。

40代の2人の前には、超えなければならないハードル、現実、そして、蒔野と洋子の思いのすれ違いが。

 

ジャンルロマンス
ラブストーリー
監督  :西谷弘
キャスト福山雅治
石田ゆり子
伊勢谷友介
桜井ユキ
木南晴夏 etc

 

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