映画「ショーシャンクの空に」は、冤罪によって投獄された元銀行副頭取のアンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、腐敗し、人間の尊厳もない刑務所の中で、希望を捨てずに生き抜く姿を描きます。
希望と友情の大切さが、誰もの心を揺さぶります。
キャストは、「さよならゲーム」、「ミスティック・リバー」でアカデミー助演男優賞を受賞したティム・ロビンス、「セブン」、「インビクタス 負けざる者たち」のモーガン・フリーマン、ボブ・ガントン、クランシー・ブラウン、ギル・ベローズらがつとめる。
監督は、「エルム街の悪夢3 惨劇の館」、」「ザ・フライ2 二世誕生」で脚本を担当したフランク・ダラボンがメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 1994年 |
上映時間: | 124分 |
ジャンル: | ヒューマンドラマ |
監督 : | フランク・ダラボン |
キャスト: | ティム・ロビンス モーガン・フリーマン ボブ・ガントン クランシー・ブラウン ギル・ベローズ etc |
原作はスティーブン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」が原作です。
希望の大切さを気づかせてくれる、後から心に染み渡る作品です。
アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)が何故、希望を持ち続けたのか?
学ぶことでの成功体験を、誰もに教えていこうとする姿を見るとうなずけます。
正しい知識、正しい行動、それがキーワードだと教えてくれます。
「興奮している自分がいる。スタートに立つ自由な人間だけが感じる興奮なのだろう。」
エリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)は、長い時間、獄中生活を送り希望を失います。
でも、友情で結ばれたアンドリュー・デュフレーンの気持ちを受け止め、自分も「希望」と言う言葉を思い出す瞬間です。
希望を持って生きていない人にとって、勇気をくれる作品です。
あらすじ
妻とその愛人関係の男を射殺した疑いで、ショーシャンク刑務所に入れられた元銀行副頭取アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)だが。
彼は、なかなか他の受刑者たちとうちとけれなかったが、やがて彼は自ら持つ不思議な求心力で、ささくれた受刑者達が仲間と変わっていきます。
長い年月が流れ、彼は、自分の冤罪を晴らす重要な証言を手に入れるが。
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
テーマがてんこ盛りの作品でした。
希望とは、冤罪問題とは、罪の償いとは。
生きていく上で、誰もが間違いを犯すことがあると思います。
また、誰かの判断が間違っていて、人生を滅茶苦茶にされることがあります。
考えれば考えるほど、人って怖いな、仕組みって怖いなと思いました。
でも、人との関わり、繋がりで、この世の中は、捨てたものでないを教えてもらいました。
どこか気の許せる仲間いるだけで、勇気と希望が繋がり、自分を一歩前に連れて行ってくれます。
アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、自分の知識で自分を支え、成功を収めました。
それを、真っ当な教育を受けていない囚人たちになんとか伝えて、希望を理解してもらおうとするのは、生きていく力を授けようとしているみたいでとても共感しました。
でも、牢獄のなかでは、人間をやめることが、罪を償うこととなっています。
あなたは、どう思いますか?
どこまでが、事実で、どこからがノンフィクションなのかわかりませんが、人間である限り、人間で死を迎える権利があると思います。
投獄中の囚人たちが看守たちの気分、論理で殺されていきます。
罪を犯した人が、人間扱いされないのは、どこか狂っています。
教育が不足していたり、精神的に尖っていて、扱うことが難し人はたくさんいます。
それを、恐怖政治だけでは解決出来ないことを、アンドリュー・デュフレーンは、伝えたかったのでしょうか?
アンドリュー・デュフレーンは、教育、知識の大切さにフォーカスして、刑務所の図書館を充実させていきます。
知識で、自分自身を武装して、いろいろな困難を乗り越えさせるために?
仲間の幸せを最優先に考えることで、人間でなくなりかけた仲間を人間に戻そうとするのは、凄いことですね!
「選択は2つだ。必死に生きるか、必死に死ぬかだ。」
刑務所の仕組み、ルールを全て受け入れて、本当の自分を捨てているエリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)は、どうして、そうなったのでしょうか?
人は、環境に順応するって、言われますが。
自分の正義を貫ける人間でありたいと思います。
希望を持ち続ければ、必ずうまく行く。
誰もに勇気を与えてくれるアンドリュー・デュフレーンは、本当に凄い意志の持ち主です。
全てを諦めて、ただ空気を吸うだけの人生の方が、ずっと楽だったはずです。
でも、彼は、人間でいたかった。
その為に、諦めないで、考えに考え抜いて、自分の大義を貫いたのだと思います。
最近、未来に希望を持つ人と出会うことが少なくなりました。
もしかすると、現代社会って、この映画の刑務所みたいに飼い殺しされているのかもしれませんね。
まとめ(おすすめ・考察)
人が作った仕組みで、人を裁くって、無理があるのかもしれませんね。
その為、仕組みの境界を薄くするために、陪審員制度が作られたのかもしれません。
でも、残された証拠と、それを元に誰かが判断するのは、解釈の問題で、結果はいろいろです。
本当の正義は、存在するのかわからなくなりますね。
真実を追求する力が、生きていく力だと思いませんか?
この作品のアンドリュー・デュフレーンは、人間である前に、自分の潔白に対して必死に生きていました。
論理的に正しいことを言っても、誰にも受け入れられないことはたくさんあります。
悲しいことです。
人は、見たくないものを見ないようにしてしまします。
私からすれば、問題を先送りにしているだけにしか見えません。
人の心のパンドラの箱には、鍵がかかっているのでしょうね!
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キャスト: | モーガン・フリーマン マット・デイモン トニー・キゴロギ パトリック・モフォケン etc |
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