映画「37セカンズ」は、生まれた時、37秒間呼吸ができなかった為、手足に障害が残ってしまった女性が、周りの人から勇気を手に入れて成長する姿を描きます。
ベルリン国際映画祭パノラマ部門で、観客賞とCICAEアートシネマ賞を受賞したとてもリアルな人間ドラマです。
キャストは、主人公のユマと同じように、出生時の呼吸トラブルで、脳性麻痺になるが、社会福祉士として活動していた佳山明(オーディションにより選ばれる)、「駆込み女と駆出し男」、「日本のいちばん長い日」の神野三鈴、「クローズZERO」シリーズの大東駿介、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、「風の電話」の渡辺真起子、「昼顔」、「心が叫びたがってるんだ。」の萩原みのりらがつとめる。
監督は、今作で、世界から高い評価を得てハリウッドへの進出が決まったHIKARIがメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 115分 |
ジャンル: | ドラマ 青春 |
監督 : | HIKARI |
キャスト: | 佳山明 神野三鈴 大東駿介 渡辺真起子 萩原みのり etc |
「人生の分岐点はいつ訪れるかわからない。彼女の場合、それは生まれた瞬間に訪れた。」
生まれた瞬間より、自分の人生を決められ、過保護の母親の世界から抜け出せないでいる彼女に転機が。
性への興味で、今まで関わってきたことのない人たちと接することで、大きな一歩を踏み出す彼女がとても素敵な作品です。
きっと、誰もが、彼女の笑顔を忘れることが出来ません!
個人的には、とてもリアルすぎて辛すぎました。
こんな描写を入れないで欲しいシーンの連続で、見るのがとても苦しかったです。
目を閉じてはいけない現実を知ることで、今まで理解ができなかった障害者の方の気持ちを知ることが出来る作品です!
あらすじ
23歳の貴田ユマ(佳山明)は、生まれたときに37秒間呼吸が止まったため、手足を自由に動かすことができない。親友で漫画家のゴーストライターをしているが、自分の作品を出せないことに複雑な気持ちを抱いていた。ユマは、過保護な母・恭子(神野三鈴)のもとで閉ざされた生活を送っている。
引用:シネマトゥデイ
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
この作品は、2つ、とても心に響きました。
1つ目は、
主人公の貴田ユマ(佳山明)が、エッチな漫画作品を描き、その作品を週刊誌の編集長に見てもらいます。
でも、自分の未経験を見透かされ、リアルが足りないと言われてしまう。
そこで、男性経験をつもうと、あれこれトライするのですが、うまくいきません。
ひょんなトラブルから、障害者専門の風俗嬢の舞と出会います。
彼女は、とても大人で、ユマの友達になります。
舞は、全てを受け入れ、自分に素直に生きている女性です。
そんな彼女は、マユが大きな一歩の成長を、応援し、本当の母親みたいな対応をして、マユの家出をサポートします。
でも、家出に納得したら、マユの母親の貴田恭子(神野三鈴)のところへ帰るようようマユと約束します。
障害を持つマユを普通の人間として扱い、他の誰もと比較、区別などしないで、彼女に凛と接している姿を見ると、自分が恥ずかしくなりました。
自分自身も、舞のように、誰もを平等に扱い、大人としての行動が出来るようになりたいと思いました。
2つ目は、
マユは、自分の父を探しに行きますが、父はすでに他界していました。
そして、彼女自身が、今まで知らされていなかった双子の姉のユカ(芋生悠)の存在を知ります。
亡くなった父のことを聞くために、マユは、ユカに会いに行き。
そこで、マユが知らない父のこと、自分への母の思いを知ります。
マユの母は、障害者のマユを全力で育てる為に、姉のユカを元夫に託して、離婚をしたのかもと聞かされ、自分が本当に愛されていることがわかり、全てを受けいらる勇気を手に入れます。
とても、マユの母の決断は、とても凄いことだと思います。。
もし、障害者の子供を持ったら、親としたらどうしたらいいのでしょうか?
正直、想像するのも怖いです。
現実を受け入れて、戦うスタイルは色々とありますが、うっとくる強さは、たまらないリアルを感じた作品です。
まとめ(おすすめ・考察)
姉のユカが、別れ際に、障害者の妹に会いに行くのが怖かったと言うシーンがあります。
本当に正直な言葉だと思います。
真実に目をそらしてはいけないのはわかるのですが、なかなか出来ないと思います。
この作品は、本当にリアルすぎる内容ですが、大切な事を心に刻んでくれました。
マユは、過保護の母親の監視下で、漫画のゴーストライターで、自分らしさを封印されていました。
でも、大人の2人の女性に出会い、勇気をもらい、チャンスをもらう。
そして、マユは、新しい気持ちを手に入れて、素敵な笑顔になっていきました。
現実には、このようなサクセスストーリー難しいかもしれません。
この映画をみると、彼女を支えた素敵な大人たちみたいになりたくなります。
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引用:シネマトゥデイ
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