映画「ダンスウィズミー」は、「スウィングガールズ」、「ハッピーフライト」の矢口史靖(監督・脚本・原作)のミュージカルコメディ作品。
個性が強いキャスト達は、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシらと、オーディションで抜てきされた三吉彩花が主役をつとめる。
ミュージカルに疎い人にとっては、ミュージカル超映画入門用として、ぜひ、トライしてもらいたい作品です。
ミュージカルに縁遠い出演陣が、全員参加型の素晴らしいミュージカルを奏でることができるのか?
最後まで、目を離せないワクワクドキドキのストーリーが、たまらない作品です!
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 103分 |
ジャンル: | コメディ ミュージカル |
監督 : | 矢口史靖 |
キャスト: | 三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大 ムロツヨシ 宝田明 etc |
オーディションで選ばれた三吉彩花は、クランクインの2カ月前より、本作の為の役作りを行いました。
ミュージカル演技の歌やダンスの練習の他、ポールダンス、テーブルクロス引きなどのカリキュラムを、いっぱいこなしてます。
クランクイン後も歌とダンスのトレーニングを続け、練習時間は合計で250時間ぐらいになったそうです。
舞台挨拶で、「日本のミュージカルとして発信していいのかと。。」と言うぐらいでしたので、辛い戦いだったみたいです。
あらすじ
エリート路線の勝ち組OL鈴木静香(三吉彩花)は、幼いころの苦い思い出で、ミュージカルがトラウマとなっていた。
ある日、姪っ子と訪れた遊園地で、怪しげな催眠術師(宝田明)に、「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”をかれられます。
その日から、静香は街中にあふれるメロディや携帯の着信音など、音楽を聞くと、踊らずにいられなくなります。
催眠術を解いてもらう為に、再び催眠術師のいた遊園地に訪れた静香だったが、そこは既にもぬけの殻となっていました。
困り果てた彼女は、催眠術師の助手をしていた千絵(やしろ優)とともに、催眠術師の行方を捜すことに!
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
頑張りすぎていた鈴木静香は、生活になにか物足りなさを感じていました。
彼女は、小学校の頃のミュージカル発表会で失敗したことが、どこか心残りで、さらにトラウマにもなっています。
そんな時、変な催眠術師によって、音楽を聞くと踊らずにいられなくなり、生活に支障をきたし、途方にくれます。
でも、どこかそれが自分の正直な心に響きはじめ、それを受け入れることになるのは、コミカルで痛快でした。
人って、頭の中だけで考えてしまいますが、実際、手足、体全体を使ってみると、思わぬ自分を気づかせてくれるものですね!
この作品は、静香が催眠術にかかったことで、自分の子供の頃に見ていた夢、気持ちにタイムトラベルさせられます。
彼女は、ビジネス上ではサクセスを手に入れる列車に乗っていましたが、それが最高の人生なのでしょうか?
正直、彼女が一流企業のステイタスを捨てるシーンは、辞めとけばいいのにと思いました。
私は、大人なのでしょうか?夢がないのでしょうか?自分に正直になる勇気がないのでしょうか?
でも彼女は、自分のトラウマを乗り越え、清々しい自分を手に入れます。
カッコよかったです!
勝手に踊ってしまう自分に困ってしまい、病院に行くなんて、さすがエリート、考え方が違うなと関心しました。
お医者さんが、本当に、彼女のかかった催眠術が心配になり、すぐに、MRIなどの精密検査を行います。
とても、コミカルで笑えました。
あおり運転で、ヤンキーに絡まれ、捕まりますが、ダンスで仲良くなるシーンは、予想通りで楽しかったです。
音楽、ダンスで、お互いが共感するのは、気持ちがいいものです。
ヤンキーも、同じなので、ホッとしました。
個人的には、車に搭載された、でっかいスピーカーに目がいき、若い頃、東京の湾岸線の大黒埠頭に遊びに行ったことを思い出しました。
最近、瞳で自分の気持を訴える女優がとても、印象に残ります。
とても、静香の表情が真剣で判りやすいのが、とてもいいですよね!
作品の中で、彼女は、非常に困っている表情を出す、でも、笑わずにいられない。
こんな、ギャグは、直球勝負で楽しめますね!
最後に、屋上でキャストが勢揃いして、みんながいい表情を見せてくれるシーンは、「カメラを止めるな!」の最後同様、全員参加の作品であることの意味と重なり心が熱くなりました。
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まとめ(おすすめ・考察)
ミュージカル映画が好きな人にとっては、物足りない作品になっていると思います。
でも、ミュージカルが苦手だという人に見てほしい、ミュージカル映画の入門にピッタリの作品です!
その理由のひとつに、懐かしい曲のチョイスが、たまらなかったです。
カバーされたことが多い曲なので、意外と若者でも受け入れやすいと思います。
夢の中へ :井上陽水(1973年)
年下の男の子 :キャンディーズ(1975年)
ウェディングベル :Sugar(1981年)
タイムマシンにお願い:サディスティック・ミカ・バンド(1974年)
最後に、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」で締めくくられますが、私の世代でも危うい曲です。
映画に使われたので、もう一度流行ってもらいたいですね!
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最後まで、サプライズを期待しても、決して裏切らないのが良かったです。
歌い続けることで、彼女らの下手くそなコミュニケーションを解決するステキな作品です。
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キャスト: | 小松菜奈 門脇麦 成田凌 etc |
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