映画「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」は、太宰治が、新聞で13回連載されたが、亡くなったため、未完となった作品を、劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチが、独自の視点で戯曲化した「グッドバイ」の原作を映画化。
キャストは、「探偵はBARにいる」の大泉洋、「記憶にございません!」の小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江らがつとめる。
監督は、「ソロモンの偽証(前篇、後篇)」、「ちょっと今から仕事やめてくる」などの成島出がメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 106分 |
ジャンル: | コメディ ロマンス |
監督 : | 成島出 |
キャスト: | 大泉洋 小池栄子 水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江 etc |
「人間失格 太宰治と3人の女たち」の女性に悩む太宰治(小栗旬)と重なる、女性をたくさん愛してしまうストーリーですが、完全なコメディです。
田島周二(大泉洋)は、女性に優しくすることで、やすらぎをもらっています。
ギブアンドテイクかもしれませんが、人間の特性のような気がします。
でも、それによって、大切なものを失い、大変なことに。
永井キヌ子(小池栄子)は、なかなか珍しいワイルドな女性です。
でも、変に気を使わなくていいのは、魅力です。
いつの間にか、気を使わなくていいことが、心地が良いことに気付いていき、田島とキヌ子の二人の心の中に変化が?
舞台挨拶で、小池栄子は、大泉洋をめちゃめちゃディスっていましたが、最後に「母性はチャーミングに弱い」と言っています。
この映画のチャーミングな田島に、惚れてしまった喜劇?悲劇のラブストーリーです。
ほのぼのしながら、あっという間に心が温まります。
あらすじ
戦後が終わり新しい時代になろうとしている中、文芸雑誌の編集部で、田島周二(大泉洋)は、家族に仕送りをするため、一生懸命働く編集長をしていた。
そこかたわら、女性の魅力に引き寄せられ、心を交わすようになり、何人もの愛人を抱えていました。
疎開先の娘に会いたい思いで、田島は彼女たちと別れる決心しますが。
作家の漆山連行(松重豊)は、田島にとんでもないアイデアを提案して、田島は、愛人たちと別れる作戦を実行します。
それは、素敵なニセモノの奥さんを使って、愛人たちに、自分とのことをあきらめさせることです。
誰もが振り返る美しい女性だけどガサツで金に執着があるキヌ子をニセモノの妻にして、愛人たちのもとへ行くが。
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
そばにいて、何も気を使わなくていい男女って、最高の恋愛ですね!
田島周二(大泉洋)は、たまたま見つけた、ビジュアルが最高の永井キヌ子(小池栄子)に心を奪われます。
あの、美貌に目をそらさずにいられないのは、男だったらしかたがありません。
でも、彼女に会って話をすると、ガサツで、お金の猛者で、男を投げるぐらいのワイルドな女性だとわかってきます。
そんな彼女に対して、素の自分になれるのは、当たり前だと思います。
でも、自然で、なにもストレスを感じなくてすむのは、最高の憩いですね!
気を使わない?近すぎてお互いが空気みたい、不思議な関係です。
誰もが、居心地のいい時間の流れになるでしょう。
そんな異性の友達は、なかなかいないと思います。
そんな相手がいたら、どのような気持ちになれるか、どんな気持ちになるか考えるだけでワクワクしてきます。
そんな、未体験ゾーンがいっぱいの映画でした!
田島が、作家の漆山連行(松重豊)のアドバイスで、キヌ子を襲います。
嫌がるキヌ子とのドタバタの時間が一瞬とまる。
トキメキの気持ちを感じた?
不思議な間でした。
その後、なんとか和解します。
キヌ子のプライドを守る提案をして、何もなかったように、駆け引きがあるようでないような、距離感が縮まる感じが素敵でした!
田島は、「女のすばらしいところしか、目に入らない」といいますが、女性にはたまらない言葉でしょうね!
誰しも自分を素敵に思ってくれると、嬉しいものです。
それを直球勝負で、感じると、どうなのでしょうか?
最近、感じたことですが、タイプの女性に対して、素直に心から綺麗だとか、素敵だとか言うと距離が縮まります。
田島は、自分の素直な姿勢で、誰もを虜にする力を持っているのだと思います。
男も女も、どこか不完全なことにコンプレックスを持っています。
そんな自分の気持ちを認めて、相手のそんなこと全てを認めてあげる。
それだけで、お互いのコミュニケーションが、加速して。。
田島は、優しさから、自分の弱さから、相手の全てを受け入れます。
それって、ビックな人なのかもしれませんね。
自分の全てを受け入れてくれる人は、とても大切な人になり、それ以上になる?
そんな、ロマンティックがいっぱいの作品でした!
まとめ(おすすめ・考察)
母性に響くキーワードは、チャーミング?
大泉洋は、誰もが憧れる人間くさくて、憎めない魅力を持っています。
それって、ずるい男かもしれませんね。
だれもが、彼に集まってきて、彼をどんどん加速させます。
正直な自分の気持ちを相手にぶつけて、自分をさらけ出す彼のテクニックは、最強ですね!
この作品で、大泉洋を支える男前の小池栄子は、かっこよすぎます。
掛け目無しで、ストレート相手の本質を理解してあげる。
頭をなでなでされたい男にとっては、こんな逞しい女性は、輝いて見えますね。
小池栄子のキリッとした女性の役を見たことがありますが、実は誰もを受け入れる貫禄があったから、出来たのかもしれません。
この映画は、どこかなよっとした男とたくまし女で、バランスが良かっただけでなく、居心地がいい男女関係を教えてくれた作品でした。
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勝家、秀吉がともに恋心を寄せる信長の妹・お市(鈴木京香)は秀吉へ恨みがあるので勝家に肩入れをする。
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そして、後継者を決める会議が開かれ、それぞれの思惑が、思わぬ結果となる。
ジャンル: | 時代劇、コメディ |
監督 : | 三谷幸喜 |
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ジャンル: | コメディ |
監督 : | 三谷幸喜 |
キャスト: | 中井貴一 ディーン・フジオカ 石田ゆり子 草刈正雄 佐藤浩市 etc |
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ジャンル: | サスペンス |
監督 : | 成島出 |
キャスト: | 藤野涼子 板垣瑞生 石井杏奈 清水尋也 etc |
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