映画「弥生、三月 -君を愛した30年-」は、「家政婦のミタ」、「女王の教室」などの脚本を手掛けた遊川和彦が、波瑠と成田凌演じる2人の男女の恋文を描きます。
2人の30年間の3月の出来事だけで、思いが繋がっていく恋愛ドラマです。
キャストは、「コーヒーが冷めないうちに」、「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」(声の出演)の波瑠、「スマホを落としただけなのに」シリーズ、「愛がなんだ」の成田凌、「楽園」の杉咲花、岡田健史、小澤征悦がつとめる。
監督は、「GTO」、「家政婦のミタ」、「女王の教室」の脚本で注目された、「恋妻家宮本」の遊川和彦がメガホンをとる。
作品情報
製作年 : | 2019年 |
上映時間: | 109分 |
ジャンル: | ラブストーリー ロマンス ドラマ |
監督 : | 遊川和彦 |
キャスト: | 波瑠 成田凌 杉咲花 岡田健史 小澤征悦 etc |
凄い古いですが、田中美佐子と浜田雅功(ダウンタウン)の2人が、なかなか結ばれないドラマ「十年愛」(脚本:遊川和彦)と重なりました。
思い続けることの苦しさが印象的です。
今回の作品は、思い続けることが、人を大切に思うキーワードとなっています。
2人が、卒業、結婚、離婚、被災、大切な人の死、大きな出来事を繰り返していくうちに、本当の自分の気持ちに気付いていくのは、ぜひ、劇場で見て欲しいです。
波瑠は、この作品のオファーを受けた時、とても迷ったそうですが、監督の遊川和彦のラブコールで、前向きに取り組む事になったそうです。
結城弥生(波瑠)の本質がぶれないように、30年間の心の変化を大切にしただけでなく、彼女の成長にも心がけて演じたそうです。
弥生は、凄く、勢いのある女性だと感じましたが、年をかさねるうちに、繊細な女性だったと気づいた時は、驚きました。
あとになって、あのときのシーンの意味がわかってジーンとくる作品です。
あらすじ
1986年3月1日、渡辺サクラ(杉咲花)が思いを寄せる山田太郎(成田凌)と結城弥生(波瑠)が、運命的な出会をする。
親友であるサクラが病気で死んでしまったので、互いが惹かれたけど、弥生と太郎は、お互いの思いを伝えることが出来ませんでした。
時が過ぎて、2人は、それぞれ結婚し、家庭を持ち、別々の人生を選びます。
しかし、事故、離婚、被災、大切な人の死など、辛い出来事の連続で、子どもの頃の夢は、壊れていきます。
悲しい人生で、どん底の中、亡き友人のサクラから、30年の時を超えて、カセットテープのメッセージが、2人の元へ届き。
作品を見て感じたこと(ネタバレ・感想)
今回の作品のGOODなところは、
・2人の人生のアップダウンが、誰もに共感をあたえてくれます!
・タイミングが、2人の人生に大きな影響を与えるのは、とてもジーンときました!
・どの立ち位置(友達、親友、恋人の三角関係)でも、相手を思いやる気持ちが素敵!
30年間の3月の出来事で、結城弥生(波瑠)と山田太郎(成田凌)は、近づいたり離れたりします。
それを、天国から渡辺サクラ(杉咲花)が見守っている?
サクラが、自分の命が短いからと言って、誰もが幸せになることを最優先していたのは、ちょっと、うるっときました。
自分が出来ることを精一杯さがして、頑張る少女をみると、「君の膵臓をたべたい」、「君は月夜に光り輝く」を思い出して、また涙腺が緩んでしましたした。
ムムッとしたところは、
・2人の幸せな結末をいっぱい、見たかったなー。
・カセットテープの内容でもっと、泣きたかったなー。
・画面の切り替えが、単調で残念でした。
目ヂカラがあり、とても強い女性だと思っていた弥生が、もろい部分を持つ女性だと気づいた時は、本当に幸せになって欲しいと思いました。
ことの大小は別にして、誰も人生は山あり谷ありです。
太郎が、どん底から這い上がり、彼に共鳴して弥生が本来の自分を取り戻して、お互いが寄り添う。
きっと、サクラが天国で応援してくれたからだと思います。
30年もかかったのだから、もう少しカセットテープがドラマチックで、2人の幸せを見せて欲しい作品でした。
ストリーですが、
弥生が、太郎の母(黒木瞳)の何気ない言葉で、ハッとする。
「弥生ちゃんが、太郎のお嫁さんだったら良かったのに」
ベタですが、他愛もない会話で、自分の正直な思いに気付きます。
個人的には、太郎の母役の黒木瞳が、とてもいい感じでした。
2人を応援して、2人の気持ちがわかる大人の対応は、とても共感できます。
そんな大人になりたいですね!
太郎が父親になり、息子に恋は「タイミングが大切」とアドバイスをするのは、かっこよかったですね。
息子と会うことを恐れて、会ったらオドオドしていた太郎が。
私も今までの行動で、こうしていれば良かったと思うことがたくさんあります。
人生には「もし」はないので、心に刻んで生きていこうと思います。
弥生と太郎は、サクラのことを最優先に思い、自分たちの心にブレーキをかけたのでしょうか?
大切な友達を亡くして、お互いの心が傷んでいる時に、自分たちの正直な気持ちを伝えることは、なかなか出来ません。
GOODなタイミングって、ないものです。
サクラは、限りある命なのに、3人の幸せを叶えようとする。
とても心が苦しくなりました。
カセットテープで、自分の思いを純粋に語るサクラの気持ちを考えると、同じ年頃の娘を持つ親にとっては、たまりませんね。
サクラのカセットテープを聞いて、弥生と太郎は、自分の心のブレーキを緩めていきます。
後から考えてみると、3人が一つになったのだと気付きました。
弥生と太郎は、どこか不器用ですが、思い続ければ必ず良い方向に向かう、そんな当たり前を伝えてくれる作品でした。
まとめ(おすすめ・考察)
人生には、「もし」はありません。
「もし」、あの時、うまくいっていたらが、たくさんありました。
とても、2人が不運で、切なかったです。
バスを追いかけたけど、気づいてもらえない。
直ぐ側にいたのに。
でも、渡辺サクラ(杉咲花)が、カセットテープで、2人をつないでいくのは、とても感動的でした。
限りある命だから、今を強く生きて、2人のキューピットになり、誰もを幸せにしたのかもしれませんね。
最後に、桜の花と、弥生と太郎が一緒に綺麗に映し出されます。
3人が揃って、誰もが幸せになれるのだろうと確信しました。
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